日本でも「折りたたみ時代」が来る
筆者は折りたたみスマホを、初代モデルが登場した頃から継続的に使ってきました。その中で特に、ここ数年の進化、とりわけサイズや厚みの改善には目を見張るものがあります。かつては「スマホ好き」「ガジェット好き」といったニッチな層にしか勧めにくい製品でしたが、現在市場に出ているモデルであれば、一般のユーザーにも安心して「折りたたみはいいですよ」と勧められるレベルに達したと感じています。
今の折りたたみスマホは、折りたたんだ状態のサイズ感は一般的なスマホとほとんど変わらない一方で、広げればタブレットに近い大画面として使えるというメリットがあります。それでも、「そこまでして大画面はいらない」「壊れやすそう」といった理由から、不要と考える人が多いのも事実でしょう。とはいえ、今年の後半には、そうした考えを改める人が一気に増える可能性があります。
そのきっかけになるとみられているのが、Appleから登場すると噂されている折りたたみiPhoneです。日本で圧倒的なシェアを持つメーカーから折りたたみモデルが出てくれば、「一部の好きな人のもの」というイメージから、「自分ごととして検討してみてもいいかもしれない」という存在へと、認識が変わる人は少なくないはずです。
Apple参入をきっかけに動き出す「折りたたみスマホ」
折りたたみスマホは、大画面を活かして複数のアプリを同時に表示するなど、ユーザーインターフェース面でも工夫が重ねられてきました。もしAppleが折りたたみiPhoneを本当に投入するなら、既存のiPhoneやタブレットのiPad、さらには他社の折りたたみスマホをも上回る、使いやすさと完成度を備えた体験を提案してくることが期待されます。
海外の調査会社のレポートの中には折りたたみiPhoneの登場によって、世界の折りたたみスマホ出荷数が3割程度増えるという、かなり強気の予測も見られます。日本でも「とりあえずiPhoneの折りたたみを触ってみたい」という層が動き出せば、これまでニッチだった折りたたみスマホが一気に当たり前の選択肢へ近づく可能性は十分にあります。
日本ではまだ少数派の折りたたみスマホも、Apple参入をきっかけに大きく動き出すはずです。単なる物好きのガジェットから「次の買い替え候補」の一つへとポジションを変え、中国市場のように誰もが存在を知る時代が近づいているのかもしれません。
