「家族の車」はときに移動手段であることを超え、夫婦や親子の関係をも育むことがある。カスタムカーイベントに集まるオーナーたちに話を聞くと、愛車をめぐる多種多様な家族のドラマが浮かび上がってきた。
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新婚夫婦の優先順位は、今も昔も車
ダイハツ・ムーヴコンテを18歳から15年間弄り続けるEri Nyamuさんは、もともと車屋を営んでいた夫と、オーディオの相談がきっかけで出会った。以来ずっと、二人の生活の中心には車がある。
「休みの日は一緒に車を弄っているか、イベントに出展するか、夫のサーキット通いについていくか。今も昔も、基本のデートコースは中古パーツショップです」
全塗装からオーディオ制作まですべてDIYで仕上げているため、費用は部品代と材料費のみ。籍を入れて一年弱の新婚生活にあっても、そのスタイルは変わらない。「子どもに関しては"できたらできたでいいよね"という感じ」と笑う二人にとって、コンテはいまだ現在進行形のプロジェクトだ。
改造費1000万円超のハイエースを乗り回す24歳のニムさんは、8ヶ月の子を育てるタトゥーギャルでもある。車はもともと父の所有物で、3台あったうちの1台を2年前に譲り受けた。仕事も、父が経営する運送会社でのトラックドライバーだ。
「中学や高校ではあまり周りに馴染めなくて、ほとんど通っていない期間もあって。それならもう働いてしまおうと、18歳から父の会社で働きはじめたんです」
夫も同じ会社のドライバーで、イベントの日は子どもを自宅で見ている。「そういう助けがないと、こうして趣味に時間を費やすことも難しい」と、ニムさんは周囲への感謝を口にした。
スズキ・パレットに200万円超をつぎ込むMiiさんは、6歳の息子を一人で育てるシングルマザーだ。
出産を機にカスタムから引退するつもりだったが、「一度手をつけると歯止めが利かなくなっちゃって」と苦笑する。軽自動車への多額の投資に「意味ある?」と言ってくる周囲に対しては、「どんどん自分好みになっていくのが楽しくて。そこに軽も普通車も関係ないんじゃないか」ときっぱりだ。
息子はすでにスポーツカーが大好きで、「いつか息子の車でイベントに参加したい」という夢を育てている。
23歳でレクサスLS(約700万円)とマイホームを手に入れた金融系サラリーマンのゆーちゃんさんは、「欲しいものを手に入れられるチャンスは絶対に逃したくない」という信条の持ち主だ。
車に無縁の妻は初めてイベントに同行したものの、ずっと「暑い」と繰り返すばかり。
「次があるかどうか、かなり怪しいですね」と本人も笑う。
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各オーナーのカスタムの詳細は、それぞれのリンクからご覧ください。
※年齢、金額、所持台数等は取材当時のもの
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