「専門家レベルで勉強してみよう」気象予報士の資格を取る“きっかけ”
――気象予報士の資格を取るきっかけも、中学校の授業だったそうですね。
舩橋 研究授業って分かりますか? 教師の授業技術の向上を目的に、教師がひとつのクラスに集まって授業を見て、それをもとに、どうやったらよりよい授業ができるかを研究するんです。私は1年目の冬に「来年の研究授業を頼むね」と言われたんですが、単元を見たら天気だったんです。
大学で雪や氷の勉強はしていたんですが、正直、天気については中学校の教科書プラスアルファ程度のレベルで。「冬型の気圧配置が西高東低」ぐらいしかわからないほど浅い知識しかなくて。「これでは教えられないな」と思いました。
授業って100知ってやっと10教えられるぐらいだから、どうせなら専門家レベルで天気を勉強してみようと思ったのが、気象予報士の勉強のきっかけでした。
あと生徒の前で「先生は気象予報士の資格を持っているよ」とかっこつけたかったのも少しあります(笑)。もともと自然が好きだったので、天気の勉強をしていくうちにほかの知識と繋がってきて、どんどん「天気って面白い」となっていきました。
けっきょく翌年の研究授業までには気象予報士の資格を取ることはできませんでした。ただ試験勉強と教師の仕事を両立させながら勉強したことで、授業の幅もどんどん広がっていって。教科書に載っていない実験や、資格を取るために学んだ知識を使ってフェーン現象を深掘りしたり。
ほかにも気象庁のホームページの使い方や防災の話まで、学んだことを活かした自分なりの天気の授業ができました。
「天気予報の情報がちゃんと生活に生きてるんだ」と感動した出来事
――その後も気象予報士の勉強を続けたそうですが、なぜでしょうか。
舩橋 ある冬の日、休み時間に生徒たちがタブレットで、私が教えた気象庁のホームページで雪の予報を調べて「明日は大雪だから休校かも」って話していたんです。
けっきょく休校にはならなかったんですが、まあまあの大雪にはなったんです。伝えた知識や天気予報の情報がちゃんと生活に生きてるんだと目の当たりにして感動しました。
そこから改めて天気の仕事っていいなと思い始めたんです。天気の情報は人の命を守ることにも繋がりますし、教師の仕事をする中で好きだった、自分なりに噛み砕いて相手に伝えることもできると思って。そこから改めて気象予報士を目指し始めました。

