犯人から見つかった「軽度の知的障害」

 一方、麻衣はタクシーに乗って港へ行き、フェリーに乗って逃亡。逃亡先のネットカフェで事件が報じられていることを知り、観念して警察に“自首”した。

写真はイメージ ©getty

 警察の家宅捜索で自宅から詳細な殺人計画書が見つかり、「○月○日に車椅子の男を殺す」「刃物は当日買う」「死体はゴミ袋に入れる」「消臭剤で臭いを消す」などの記述のほか、死体をバラバラにするための絵が描かれていた。

 麻衣は精神鑑定にかけられ、軽度の知的障害が見つかった。両親は1歳児健診と3歳児健診のときにそれを指摘されていたが、漫然と放置し、スパルタ教育で娘を育て上げ、本人の凄まじい努力で大学まで卒業していた。

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 しかし、就職してからは対人関係がうまくいかず、勤務先の福祉施設や車の部品工場を相次いで3カ月で退職し、父親に厳しく叱責されていた。

 それに加え、事件の半年前に学生時代から付き合っていた彼氏に別れ話を切り出され、イライラが頂点に達していた。そこでたまたま知り合った山田さんに怒りの矛先を向けたのである。

「相手は誰でもよかった。ネットサーフィンをしていて、障害者同士の交流サイトを見つけたので、恋愛を装って近づくことにした」