あなたが「なんとなく体が重い」と感じているその正体は、脳への慢性的な「ノイズ」なのです。
47歳、京都の宿で「自分の浅ましさ」を知った夜
少し、個人的な話をさせてください。
47歳で出版社を辞め、独立した最初の一年は、地獄でした。仕事は思うように取れず、貯金が減る音に怯え、不眠症に陥っていた。
当時の私は、問題を外側にばかり探していました。企画が悪いのか、人脈が足りないのか。ToDoリストを増やし、自分を追い込み、身なりはどうでもよくなっていた。
ある夜、取材で泊まった京都の小さな旅館で、私は救われました。
布団に触れた瞬間、ひんやりとした、きめ細やかな「布」の感触に身体が反応した。エアコンを消し、その清潔なシーツに潜り込んだとき、何かが、すとんと、ほどけた。
「自分を、こんなにも粗末に扱っていたのか」
情けなくて、涙が出ました。脳が機嫌よくなるには、まず皮膚を機嫌よくさせなければならない。理屈ではなく身体で理解した瞬間でした。
脳をリセットする「皮膚への引き算投資」
「たかが下着やシーツを替えたくらいで、人生が変わるはずがない」
そう思う方もいるでしょう。その気持ちは痛いほどわかります。かつての私も、目に見える成果(足し算)にしか価値を感じない人間でした。
しかし、あえて申し上げたい。その「たかが」という軽視こそが、あなたの脳を疲弊させている張本人です。
高価なものを買えと言っているのではありません。「自分を虐待している安物」を今すぐ新調しよう、という話です。これは贅沢ではなく、ビジネスにおける「投資」と同じ。極めて合理的な判断です。
①肌着と靴下:まずは「化繊の罠」を捨てる(目安:1500円~)
50代の皮膚に「化繊のムレ」は禁物です。吸湿性の低い安価なインナーは、自律神経を揺さぶり、脳に微細なストレスを送り続けます。
まずは、無印良品やグンゼの「綿100%」を新調してください。脇の縫い目という「異物」が消えるだけで、あなたの脳は驚くほど静かになります。さらに、靴下を一足2000円前後の「Tabio」や「パンセレラ」に変える。足裏から伝わる「大切にされている感」が、一日の気分を支えます。