14日に北京で行われた米中首脳会談。
気づいた人も多かったと思うが、中国の習近平国家主席(72)とドナルド・トランプ米大統領(79)の姿は、驚くほど似通っていた。
ネイビーのスーツ、白いシャツ、赤いネクタイ。
色だけではなくスーツのライン、襟の形、胸ポケットの角度、ポケットフラップの大きさに至るまで、極めて近い印象だった。
トランプ氏と言えば、イタリアの高級テーラー Brioni やブルックリンの Martin Greenfield Clothiersなど、イタリア的なラグジュアリーブランドやアメリカ的なパワースーツを好む人物として知られるが、どちらも特徴は肩が大きい逆三角形のシルエットだ。
習近平主席のスーツのテーラーが話題になることは少ないが、長女の習明沢氏が米ハーバード大学を卒業しており、習家のファッション感覚がアメリカナイズされた可能性は指摘されている。
習近平が下手に出た?
体型の共通点も興味深い。両者とも「スクエア型」に分類される直線的で正方形に近い顔で、ボディーも肩幅ががっちりあり重心が低い体型である。
このスクエア型の身体はインド太平洋地域のリーダーに共通して見られる特徴で、北朝鮮の金正恩総書記、インドのモディ首相さらにはオーストラリアのアルバニージー首相にも共通している。ヨーロッパが細身のリーダーを好む一方で、この地域では無意識のうちに「頑丈さ」や「耐久性」を感じさせるリーダー像が求められているのかもしれない。
米中首脳会談に酷似した姿で現れた2人だが、トランプ氏のスタイルはいつも通りであり、習氏が下手に出て“寄せた”可能性が高い。その裏には、中国が近年世界にアピールしている「G2体制(米中の2強)」がある。
アメリカと並ぶ超大国であることを中国国内や国際社会に示すために、服装を通じて「我々は対立するだけの関係ではなく、世界を動かすトップ2である」というメッセージを発していたように見える。
