文庫版『望月の烏』でもビジュアル初登場のキャラクターが
──続きまして、最新刊の『望月の烏』の装画についてお伺いします。こちらも新キャラクターの凪彦が描かれていますが、いかがでしたか。
名司生 これまでビジュアルが出てきていないキャラクターを描くっていうのは、やっぱり少し緊張しますね。ファンの方に初見で「誰だ?」と思われるのではなく、「ああ、あのキャラクターか」って納得していただきたいので。皆さんそれぞれ想像されている姿があるとは思うので、あんまりそこから離れたくないなっていうのもありつつ、私の思う凪彦を描かせていただきました。
──背景の植物にも意味が込められているそうですね。
名司生 そうですね。選択肢は桜か藤でした。あせびちゃん由来の桜なのか、宗家由来の藤なのかっていう。今回は桜になりました。
──左下のもみじは、隣の巻(『烏の緑羽』表紙)からつながってきています。
名司生 そう、凪彦の視線の先を追うと、長束を見ているという構成です。単品で見る絵とつなげて見る絵では、またちょっと印象が変わるといいなと思っています。
──最後に、今後『八咫烏シリーズ』で描いてみたいキャラクターはいますか。
名司生 勁草院のみんなですかね。ストーリーが進んで、これから表紙で描く機会はなさそうですが、「ありし日の人々」というイメージで描いてみたいです。
──シリーズもいよいよ終盤ですが、最後までよろしくお願いします。
名司生 はい。最後まで「八咫烏シリーズ」を描かせていただけたらと思います。引き続きよろしくお願いします。
INFORMATION
2026年6月6日(土)、18:00~ 「紀伊國屋書店新宿本店3階 アカデミックラウンジ」にて、名司生さんと文藝春秋デザイナー野中が『八咫烏シリーズ 愛蔵版』について語るイベントが開催決定! ※着席予約は満数になりました。立ち見でのご観覧は予約不要でご参加いただけます。
なつき/兵庫県出身、東京在住。 墨や透明水彩を主な画材として制作を行う。小説の装画をはじめ、子ども向け教材、パッケージ、ポスター、塗り絵ブックなど、幅広い分野でイラストを手がける。2016年「ボローニャ国際絵本原画展」入選。20年より「八咫烏シリーズ」の装画を手がける。画集『名司生ART WORKS』(グラフィック社)など。
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