2026年の新年を迎えられた皇室ご一家 ©EPA=時事

安定的な皇位継承を主眼とし、皇室典範改正に向けた協議が進んでいます。愛子さまや悠仁さまの未来、天皇陛下が漏らされた懸念、三笠宮家の分裂など、皇族のあり方に目を向けた文藝春秋の厳選記事を紹介します。[全8記事]

深層レポート 天皇が漏らされた“ご懸念”
本誌編集部

「21年の報告書の方向性について、陛下は何度か、西村泰彦宮内庁長官(当時)から説明を受けておられます。当然、説明の内容は、女性皇族の身分保持案と旧皇族の養子案の二つに及んだ。これに対し陛下は、旧皇族の養子案についてのみ、ある“ご懸念”を漏らされたといいます」(宮内庁関係者) 

養子案、旧宮家の本音を明かしましょう
久邇朝宏(学習院 初等科桜友会会長)

若い頃に皇族としての教育を受けて育った人であれば、『おお、戻るよ』と気安く引き受けるのかもしれません。しかし、そうでない私より下の世代などは、突然、皇籍復帰などという話をされても『今さら何をすればいいの?』と感じるのではないのでしょうか」 

拙速改正で日本を分断するな
御厨貴(政治学者)×林真理子(作家)×野田佳彦(元首相)

「不思議で仕方ないのは、『旧宮家の男子』から養子を取る話が決まろうとしているのに、皆さんは誰をイメージしているのか、という点です。どこかでひっそりと、知的に暮らしている一家がいると思うのかもしれませんが、情報が全くない」(林真理子) 

彬子女王と母信子妃 決裂の瞬間〈三笠宮家分裂の凄まじい内幕〉
秋山千佳(ジャーナリスト)×本誌取材班

「1889年の旧皇室典範制定後、未婚の女性皇族が宮家の当主となるのも、皇族妃が夫の死去後に宮家を創設するのも、前例のないことだ。皇室史に残る決定であり、三笠宮家が母と娘で分裂するという異常事態でもある」 

悠仁さまに期待される理想の結婚と海外留学
江森敬治(ジャーナリスト)

2025年9月6日、19歳の誕生日当日、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまの成年式が行われた。成年式は男性皇族だけが行う重要な儀式で、1985年11月30日、父の秋篠宮さま以来、じつに40年ぶりとなった

徹底討論「令和の天皇論」
先崎彰容(思想史家)×浜崎洋介(文芸評論家)×與那覇潤(評論家)×辻田真佐憲(近現代史研究者)

「『万世一系』はフィクションかもしれませんが、でも、それは、一度失われたら二度と取り返せない“希少なもの”であり、それによって日本の歴史は持続感を担保することができています。天皇の存在は、日本にとって最大の財産の一つです」(浜崎洋介)

天皇を男性に限定するなら半分の「象徴」でしかない
河西秀哉(名古屋大学大学院准教授)

現在、皇室には皇位継承権を有した男性皇族が3人しかいない。しかも、第三位の常陸宮は天皇の叔父、第一位の秋篠宮は天皇の弟にあたる。次の世代は悠仁親王しかいない。安定的な皇位継承のためには、今すぐに女性天皇を認めるような皇室典範の改正を行うべきであろう

大座談会 皇族はなぜ日本に必要か
保阪正康(昭和史研究家)×島田雅彦(作家・法政大学教授)×先崎彰容(思想史家)×河西秀哉(名古屋大学大学院准教授)

大衆天皇制が庶民に馴染みすぎた結果、現在では皇族であっても個々人の『資質』や一般市民としての責任が問われるようになった。秋篠宮家への不信感から、かつてはタブー視されてきた『愛子天皇待望論』も堂々と唱えられるようになっています」(島田雅彦)