男がおぼれた賄賂の実態
120万円には、東京ディズニーシーのVIPツアー66万円や遊ぶための現金10万円、併設のホテル代が含まれた。加えて、これとは別の強烈な接待に溺れていたという。
「数カ月に一度、吉原のソープランドや高級すき焼き店での饗応が常態化していました。ソープには10回以上通い、年末には歳暮として松阪牛が届けられていたそうです」(同前)
米田容疑者は逮捕前の段階で「違法と分かっていた」と話しているが、接待を5年以上前から受けていた。ハルキ社は前回、同じ業務を1億3500万円で受注している。米田容疑者は4900万円の増額を、自身の裁量で決めていた。
「取り入りたい業者は山ほどいます。同じ手口で随意契約をしていた業者は10社近くあり、余罪の可能性も指摘されている」(同前)
米田容疑者の下では予算上限の随契が乱発され、25年2月実施分だけで14億円に上った。前回4年前からの増額分は3億円以上。稟議には不自然な予定価格や契約額が書かれていたが、社内では上司の誰も見抜けなかった。近年、日本郵便は下請け業者との不適切な関係を再三指摘されてきたが、内部のチェック機能は相変わらず甘い。
事件を受け、幹部は会見で「今回の事態を真摯に受け止め、適切な再発防止策を講じます」と言った。この1年、幾度となく使い回されている台詞だった。


