石垣を撮るなら見逃せない曲輪も
北尾根と南尾根の曲輪群で、ほぼ城内を制覇したことになるが、実は西に伸びる小さな尾根上にも遺構が隠れている。花屋敷と呼ばれる曲輪だ。
北千畳、南千畳と同じく、広大な平坦地が広がっている。
花屋敷から見上げる本丸周辺の石垣群も、南千畳に負けず劣らず素晴らしい。少しずつ角度をつけながら扇形に広がっている石垣を煽り気味に眺められる。
忘れられがちな位置にあるが、立ち寄らない手はない。
出丸まで制覇してこそ完全攻略
花屋敷まで制覇すれば、晴れて竹田城コンプリートといって良い。のだが、さらに足を伸ばしたい場所がある。
縄張図を見ると、竹田城から少し北に離れた位置に、城の遺構が記されている。
観音寺山という別のピークがあり、ここがどうやら竹田城の出丸・観音寺山城らしい。行くしかない。というわけで北千畳まで引き返し、尾根伝いに北へ。
鞍部を経て少し登ると、明らかに人工的に削平されたらしき地形が見えてきた。しかもそこかしこに巨石も転がっている。間違いない。この日二度目の「我、城に到達せり」だ。
竹田城に比べるとはるかに城域は狭いが、二段になった曲輪があり、斜面は削って角度を増した切岸になっている。
ところどころに巨石も見え、もしかしたら土造りではなく石垣だったのかも……。想像を膨らませながら歩いていると、明らかに加工された断面の巨石群が現れた。
しばらく観音寺山城の狭い城内を散策したが、明確な石垣は一カ所だけ。しかもかなり低く、これはもしかしたら城の遺構ではなく、後世に植林や登山道整備などで築かれたものかもしれない。
遺構といってもこの程度だが、満足度は高かった。
観音寺山城からはさらに尾根道を北へ。20分ほどで竹田小学校裏に下りてきた。
麓から自らの足で登り、出丸まで制覇。竹田城を完全攻略の満足感で、帰路の足取りはとても軽かった。
写真=今泉慎一






