「自分から堕ろすことはしない」2時間後に固まった決意
hisako 本当ですよ。稲妻が走るというか、とにかくビックリビックリで。
とはいえ、2時間ひっくり返りながらもやっぱり考えますよね。「無理だから堕胎するしかないんじゃないか」って。でもふと、「これ、産んだらどうなるのかな?」というシミュレーションが頭の中で始まって。そうするうちに、こんな面白いことって人生にそうそう起きることじゃないし、やっぱり産んでみたいという気持ちがむくむくわいてきたんです。
で、2時間後には、「自分から堕ろすことは絶対にしない」という決意が固まってきて。もちろん高齢なので流産してしまったらその時は仕方ないけれども、見守ってみようという気持ちになりました。
――パートナーの方の反応はいかがでしたか。
hisako 夫に話したのはその2日後ぐらいだったかな。面と向かって言えなくて、最初にLINEで「なんと、妊娠した」みたいな。で、ビックリしているクマのスタンプとかを送って(笑)。
夫はとにかく「えっ、もう一回言って?」「どういうこと?」みたいな感じで、アワアワなっていたんですね。
で、そのまま何カ月ぐらいかな。もうすっかりお腹が大きくなってくるまで、3、4カ月はずっとずっとブルーな感じだったんですよ。
一番勇気が要ったのは子どもに伝える時
――パートナーの方はhisakoさんの2歳上ということですが、やはり年齢的な不安があった?
hisako ちゃんと産めるのか、育てられるのかという部分ですよね。「もし病気の子が産まれたらどうするの?」とか、ずっと不安そうだったんですけれども、私はそれを見ても、「大丈夫」って言い続けて、とにかく全然耳を貸さず(笑)。
――夫も、不安はあっても諦めてほしい、というわけではなかった?
hisako 「堕ろせ」とは一言も言わなかったんで、それは助かりましたね。でも、もしそう言われたとしても、実家に帰って臨月まで子どもを守ろうと思っていたぐらい、私は腹が決まっていたんですけど。
――すでに20歳を超えている上の2人のお子さんにはいつ伝えたんですか?
hisako もうつわりが始まる時期だったかな。やっぱり言いづらくてなかなか伝えられず。一番勇気が要ったのは子どもに伝える時でしたね。
――反応が予想できなかった?
hisako 子どもがどういう反応をするかが怖くて。拒絶的な態度を取られたら赤ちゃんもかわいそうだし、受け入れてくれるのか不安で、なかなか子どもには言えなかったんです。
長女の反応は夫と同じで、「産めるの? 育てられるの?」という心配でした。あと、「部屋どうするの?」とか「お金あるの?」っていう現実的な部分もあって(笑)。
翌日には娘から、「お兄ちゃん、お母さんが」みたいなかたちで息子にも伝わって。
