芸能関係の仕事に悩む28歳の女性A子さんは、知人の夫を通じて自称"神とつながる力を持つ"大野勝彦被告(当時65)と出会った。「子宮にたまった悪いエネルギーを取り除き、良いエネルギーを注入する」と称した"修行"の実態が法廷で明らかになった。
他の女性の体液が付いた状態で「目をつむって舐めなさい」
A子さんが大野被告に決定的な不信感を抱いたのは、2023年1月20日のことだ。口腔性交をしようとした際、陰茎にカピカピの白い液体の塊が付着していることに気づいた。
「これ、もしかして前の女性の体液ですか?」と問うと、大野被告は「そうかもしれないね。目をつむって舐めなさい」と答えた。
他の女性の体液を舐めてしまったことへのショックから、A子さんは急速に修行への意欲を失った。その後、仮想通貨の勉強会仲間から「それは犯罪だよ」と指摘されて初めて目が覚めたという。
A子さんが連絡を取ったところ、紹介者の妻であるB子さんも同様の被害に遭っていた。B子さんは子どもが欲しいと相談した際、「神とつながりのある私とつながりなさい」と言われ、飲尿や性行為を伴う"修行"を繰り返された。日記には〈自分に対して頑張ったねと言ってやりたい。先生を信じてる〉と書き残しており、当時は疑いを持てない状態に置かれていたことがうかがえる。
2人は弁護士への相談を経て警視庁に被害届を提出。2023年8月に大野被告は逮捕された。
2025年8月に始まった初公判で、大野被告は「身体的接触は行っていない」「性交も行っていない」と起訴内容を全面否定。2026年5月の最終意見陳述では「相手から求めてきた。それが現実の話です」と主張した。しかし東京地裁の島戸純裁判長は、「切実な願望、不安につけ込み、繰り返し性行為に及んだことは強い苦痛やトラウマを与え、刑事責任は重い」と断罪し、懲役8年を言い渡した。
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