ただ占い師からすれば、こういった名義貸しは割のいい仕事です。鑑定のように時間を切り売りする必要がなく、体力的な心配もありません。名前が商品として機能するようになれば、後は安っぽい人生訓でも語っておけばいいのです。

 もちろん、こうしたアプリの課金額は、対面占いと比べると500円程度と少額です。

 しかしだからこそ、購入のハードルは低く、購入者を多く見込めます。

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 あの細木数子さんは全盛期、月額400円の携帯サイトに約140万人もの会員がいたといわれています。単純計算でも月あたり約5.6億円、年間で70億円近く売り上げていたことになりますから驚きです。

 また、本を出すことも占い師にとって大きな意味を持ちます。

 占いの本に限らず、人生論や精神論のような内容でも、一冊の本になることで、「語る資格のある人」「教える立場の人」という印象が強まります。

 本そのものの売上以上に、その後の仕事につながる点が重要です。占い師という肩書きに、「作家」という肩書きが加わることで、信用の度合いが一段階引き上げられ、講演会などの仕事も入るようになります。

 占いを教える側として仕事を増やすことだってできます。

画像加工や実績水増しで客を呼び込むエセ占い師も…

 昨今、その参入の手軽さから「副業占い師」を目指す人は増加傾向にあります。そういった人に向けた情報商材の販売やセミナーを行っている占い師もいます。

 副業占い師を目指す人は「占いができるようになりたい」というより、「稼ぎたい」人が大半ですから、教える側が占い師として名が売れている必要はありません。

 占い師としてほとんど実績がなくても「〇千万稼いだ」「指名客〇百人待ち」といった証明しようもない謳い文句を適当に並べて客を呼び込むことだってできます。

 売上額を見せて「私はこれだけ稼いでいます」とアピールし、客を呼び込もうとするエセ占い師も少なくありません。しかし今や、画像の数字を変えることくらい、AIによる画像加工で簡単にできてしまいますし、アカウントを複数持てば自分で自分の商品を購入し、ニセの売り上げをでっち上げることだって可能です。

 こうした手口が横行している状況を見ると、もはやそれを「占い」と呼んでいいのかすら疑わしいです。実態は占いを入り口にした別の稼ぎへの誘導です。他にも「副業占い」と称して中身のない情報商材を販売したり、最終的には数万円もするお札ふだを購入するよう誘導するケースもあるようです。

 鑑定後に何かしらの物品や占い以外のサービスを売りつけようとしてきたら「自分は騙されている」と思うくらいで間違いありません。

次の記事に続く 「電話の向こうにいるのは“元テレクラのサクラ”です」…1分ごとに課金される『電話占い』のヤバすぎる正体