悩みや不安を抱える人々の心の隙間に入り込み、大金をむしり取る「闇堕ち占い師」たちがいる。かれらの悪徳商法の一例が1分単位で課金される「電話占い」だ。業者のなかには電話に出るのは占い師ではなく、素人のアルバイトがマニュアルを読んでいるだけというケースもあるという……。ここでは、業界に10年間身を置いたまねまね氏の『占い師ぶっちゃけ話』(清談社Publico)の一部を抜粋。占いを利用した悪徳商法の事例について紹介する。

写真はイメージ ©Turgay_Koca/イメージマート

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闇堕ち占い師が売る三大定番アイテム

 闇堕ちした占い師は、占いと抱き合わせでさまざまなものを売ります。中でも注意しなければならない典型的な三大定番アイテムがあります。

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 一つ目が水です。

 人間が生きていくうえで欠かせない水は、古くから「お水取り」や「御神水」といった日本文化と結びついており、特別な力が宿るものとして受け入れられがちです。

 ある有名なお寺の近くにあるスピリチュアル系のお店では、店内に流れる「ご霊水」を持ち帰るためのペットボトルが500円で販売されています。同じ水は隣のお寺でも無料で汲めるにもかかわらず、特別な水を入れる容器という意味づけで、実質ペットボトルそのものを売っているのです。

 水を巡る商売は、過去に「がんに効く水」として販売していた業者が摘発された事例もありました。が、最近ではこのような効果・効能を断言してしまうと法律に触れるため、多くの業者は「治る」とは言わず、「波動が整う」「本来の力を引き出す」といった巧みに法に触れない表現を使っています。

 二つ目が塩です。

「お清めの塩」「浄化の塩」なんていう名前で売られていますが、これも日本には盛り塩やお清めの塩の文化が根づいていることによる、心理的な抵抗が低いことを利用した商法です。