「当たる占い師は人気が出て高収入になる」――多くの人がそう思っているかもしれないが、現実は全く違う。「そもそも当たる占い師などこの世に存在しない」からだ。

 そして、実のところ、占い師の大多数は平均年収に届かない。対面鑑定の物理的限界に加え、「占いの館」に売上の3割を引かれ、パワーストーンの販売ノルマに追われることもあるという。

 10年間業界に身を置いたまねまね氏の『占い師ぶっちゃけ話』(清談社Publico)の一部を抜粋し、占いビジネスについての実情を紹介する。

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写真はイメージ ©mapo/イメージマート

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占い師のほとんどは、稼げない

 占い師の収入について語られるとき、「当たる」占い師なら人気が出て高収入になるというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

 しかし、実態はかなり違います。

 結論から言えば、占いの「当たる/当たらない」は収入にほとんど関係がありません。

 なぜなら、当たる占い師はこの世に存在しないのですから。

 そして、占い師の多くは、稼げない部類に入ります。

 占い師として年収1000万円以上を安定して稼いでいる人は、私の知る限りほぼ存在しません。占い師は歩合制のため、一時的に収入が大きく伸びる人はいますが、長期間維持できるケースはごくわずかです。大多数の占い師は、日本人の平均年収以下の、生活を支えるほどの収入を得られないまま活動しています。

 理由の一つは、対面鑑定という仕事の物理的な限界です。

 占いは、相談者の話を聞き、状況を整理し、適切なアドバイスを心がける仕事です。流れ作業のように数をこなせる仕事ではありません。まともに鑑定をしようとすれば、1日に見られる人数は多くても5~6人が限界です。

 仮に鑑定料を1万円に設定したとしても、顧客がついていないうちは、毎日満員になるわけではありません。相談が入らない日もありますし、直前でキャンセルされることもあります。月単位で見れば、思っているほどの収入にはなりません。

 さらに、多くの占い師は「占いの館」に所属します。館に所属すると、集客や場所の提供をしてもらえる代わりに、鑑定料の一部を手数料として支払います。

 ちなみに占いの館とは、複数の占い師が日替わりや時間帯ごとに待機し、相談者が直接訪れて鑑定を受けられる場所のことです。駅前や繁華街、商業施設の一角などにあり、誰でも入れます。