長嶋にとっての“格別な経験”
昭和の天皇皇后両陛下が観戦されたのは、同年6月25日、後楽園球場で行われた巨人対阪神戦。プロ2年目の長嶋は、村山実からレフトスタンドにサヨナラホームランを叩き込む。
「初の天覧試合の成功でプロ野球は、人気と権威を獲得。人気面で六大学野球の後塵を拝し、“職業野球”と蔑まれた時代と決別したのです」(同前)
天覧試合は長嶋にとっても格別な経験となった。
「後年、長嶋さんに聞いたところ、『自分は大舞台で強いと、自信を深めることができた』と、あの試合を振り返りました」(同前)
その2カ月前、現上皇と美智子さまのご成婚パレードが全国中継され、家庭用の白黒テレビが爆発的に普及。お茶の間に届く“ミスター・プロ野球”の華やかさは、国民を魅了し、やがて高度経済成長を遂げる戦後日本の象徴となっていく。
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