これまで数多くの建築家が誌面に登場してきた「文藝春秋」。その一部を紹介します。[全10記事]
巨匠“激突” これでいいのか、日本の都市開発
山本理顕(建築家)×隈研吾(建築家)
「21世紀になり日本、とりわけ東京の都市は一気に様変わりしました。私も海外で仕事をすることは多くありますが、かつての日本の町並みを知る日本好きの外国人たちから『なぜ日本はこんなビルばかりの人工的な町になったの?』と訊ねられることさえある」(隈)

三省堂書店と建築家が挑んだ 神田神保町本店「知の渓谷」
長谷川豪(建築家)×亀井崇雄(三省堂書店社長)
「開店後の反響で嬉しかったのは、『これだけ“本と目が合う”書店は初めて』と言ってもらえたことです。今回のコンセプトは『本のランドスケープを作る』こと。書棚のレイアウトや高さを調整して…」(長谷川)

人生に建築以外の軸が欲しかった
鳥山まこと(小説家・建築士)
「自分にしか書けない小説や文章というのはどういうものか。ずっと考えながら書いてきた。その一つの答えが『時の家』だと思う。建築に携わる中でしか見えない景色を言葉にした。体感してきた建築の全てを費やした」

自分の建築には徹底してエゴを出しません
永山祐子(建築家)
「私は建築を、建物までのアプローチ、室内での体験、外に出てからの余韻などの『体験の束』だと考えています。商業空間は空間がモノを売るのではなく人がモノを売る場所です。良いデザインのお店は来店されたお客さまの為でもあると同時に…」

大きな新築は宿命的に炎上するんじゃないかな
隈研吾×成田悠輔(経済学者)
「建築における時間軸という発想は、日本が一番長けていると思います。空間だけじゃなくて時間をデザインするという発想ですね。例えば日本の木造家屋は、間仕切りを変更することでレイアウトを自由に変えられる。木造建築のフレーム自体は…」(隈)

磯崎 新 70代でも“前衛”
渡辺真理(建築家)
「磯崎さんは、ル・コルビュジエの思想をトレースし、自らの道を切り拓いていったと考えられます。ル・コルビュジエは、「建築は純粋形態に分割できる」と書いています。その思想に大きな影響を受けた磯崎さんは…」

丹下健三 コンクリートの芸術
藤森照信(建築史家)
「建築家の評価は、有名になるとかジャーナリズムによく登場するといった社会的評価と、建築史上の初の試みに成功し後世に大きな影響を与えるという専門的評価の二つからなるが、丹下はこの二つの評価の両方を日本と世界から得ることに成功した稀有な建築家だった」

大阪万博はコミュニティを忘れるな
山本理顕
「クライアントの『御用聞き』となって建物をつくるのは建築家の仕事とは言えません。社会や多くの人々に貢献できるアイディアやコンセプトを考えるのが建築家の仕事です」

法隆寺と姫路城の精神に打たれる
安藤忠雄(建築家)
「私たちの身近にある街角の風景、家族の歴史を刻んだそれぞれの住まいも、大切な『記憶』の一部だ。人間と同じく、建物も相応に手をかけて、愛情を注いでいけば美しく年を重ねることが出来る」

巨匠フランク・L・ライトと日本の100年
隈研吾
「絵と建築、どちらのムーブメントに対しても、日本という触媒が大きな役割を果たした。印象派に対する浮世絵の影響はしばしば語られるが、モダニズム建築の誕生においても、日本の建築は大きな役割をはたしたのである」

