「私ではなく、最近になって妻が本人と電話で話していまして、息子は『名古屋のアパートを引き払う』と言っていました。そんな矢先にこんなことになってしまって……。本当に、私たちにとっても寝耳に水でした」

 バレーボール日本代表の佐藤駿一郎容疑者(26)の父は、突如降りかかった息子のニュースに意気消沈し、悲痛な思いを吐露した。

佐藤駿一郎容疑者

◆ ◆ ◆

ADVERTISEMENT

ネーションズリーグに向けた合宿中での逮捕

 警視庁が佐藤を麻薬取締法違反(所持)容疑で逮捕したのは、5月28日午前9時半頃のことだった。その前日夕方、佐藤は代表のチームメイト数名と共に東京都板橋区内の繁華街にあるパチンコ店を訪れていた。捜査関係者が事件発覚の経緯について明かす。

「午後5時前、パチンコ店から『スロット台に客の忘れ物で黒のショルダーバッグがあった。その中のポーチに乾燥植物片のようなものが入っている』と110番通報があったのです。警視庁が植物片を鑑定した結果、大麻であることが判明した」

 このバッグの所有者こそ、中国などで開催されるネーションズリーグに向け、合宿中の佐藤だった。そして、警視庁の捜査員が向かった先は、合宿先である「味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)」。日本初のトップレベル競技者用のトレーニング施設である。

「翌朝、任意同行を求め板橋警察署で通常逮捕しました。大麻の使用を裏付けるため尿検査を実施、現在鑑定を進めている」(同前)

スター選手の衝撃的な逮捕の一報

 2000年5月、宮城県に生まれた佐藤は、205cmの長身を武器に将来を嘱望されてきた。東北高校2年時にU19日本代表に抜擢。3年時にはシニア日本代表へ異例の初選出を果たすなど、早くから次世代のエースとして注目を浴びてきた。

 バレーの名門・東海大学に進学した後も佐藤は、日本代表の常連としてキャリアを積む。23年に「ジェイテクトSTINGS愛知」へ入団した後、海外での経験を経て、昨年6月から「ウルフドッグス名古屋」でプレーしていた。

 そんなスター選手の衝撃的な逮捕の一報が一斉に報じられたのは、5月28日正午過ぎのことだ。その約1時間後、記者が宮城県仙台市に住む佐藤の父に連絡すると、「警視庁の方からうちに連絡はありません」と明かすのだった。