マンションのルールを変える手続き
ペット禁止からペット飼育可にするには、マンションでのさまざまな決まり事が記載されたルール集ともいえる管理規約や使用細則の制定や変更が必要である。
新しくルールを作ったり、一度決められたルールを変更する一般的な流れとしては、
・理事会で検討、必要に応じて専門委員会を設置し検討する
・必要に応じてアンケートを作成し配布、集計し結果を報告
・必要に応じて説明会
・総会に諮る。管理規約の制定や変更は、総会に議題として上程し、特別決議での承認が必要。特別決議の要件は、総会の定足数として組合員総数と議決権総数のそれぞれ過半数の出席が必要で、その出席組合員数及び議決権数の各4分の3以上の賛成がいる(使用細則の制定や変更であれば、普通決議で出席組合員の議決権の過半数の賛成でよい)。
信子さんの事例ではアンケートの集計の結果、ペット飼育希望者が多くどちらでもいいをあわせると80%を超えていたため、説明会などは開催せずに、総会に議題として上程した。しかし、アンケートを除いては、区分所有者(組合員)が意見を発言する場所がなかったため、総会当日にさまざまな意見が飛び交うこととなった。
たとえば、同じアンケートでも意見を書く欄を大きくとったり、総会前に全体に向けた説明会を開催したり、「○月○日にペット飼育について話し合う理事会を開催するので意見がある方は参加してください。日程があわない方や言いづらい方は、管理員さんに言付けや管理組合用ポストか目安箱に投函してください」など、開かれた理事会として多くの意見を取り込めていればまた結果は違ったであろう。
また忘れてはいけないのは、マンション内のルールは合意形成によって変更されるということ。今回は否決されたが、信子さんのマンションも時間がたてば、「ペット飼育可」になる可能性もある。
