働く中で誰もが味わう「理不尽」を「理論」で明快に解き明かし、「なぜ働くのか?」という問いに徹底的に向き合ったビジネス書『理不尽仕事論 「クソが!!」と思った時に読む本』。
本書の著者で、大の読書好きでもある人材育成のプロ・坂井風太さんが、古典的名作から最近話題のマンガまで、私たちを突き動かし、勇気を与えてくれる名著を教えてくれました。
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人生の転機は、本棚にある
学生時代、自分の気持ちをあらわす言葉が欲しくて、本を読んでいた。名前のつかなかった感情に、言葉を与えてくれたのは本だった。会社員として悶々としていた時期も、相談相手はいつも本棚の中にいた。起業を決断した夜も、自分の背中を後押ししてくれたのは、1冊の本だった。
1冊の本が、人生の転機を生み出すことがある。
転機には、3つの力が要る。まず、自分を縛っている常識に気づくこと――俯瞰する力。次に、何かに取り憑かれたように生きる誰かに触れ、自らも動いてみること――没頭する力。そして、自分を支えてくれた人や場所を思い出すこと――慈しむ力だ。
俯瞰だけでは、足が動かない。没頭だけでは、大切なものを見失う。何かに狂いながらも、帰る場所を忘れないでいられるかどうか。そこに、人生の分岐がある。
この14冊は、その3つの力のために選んだ。
“俯瞰”の4冊
『箴言集』ラ・ロシュフコー
「われわれの美徳とは、偽装された悪徳にほかならない」――自分の善意すら疑えるようになったとき、初めて本当の誠実さが始まる。
『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』エリック・ジョーゲンソン
成功者の語る人生論も、会社の先輩の意見も、あてにならない。いま自分が走っているレースで、先頭にいるのは誰か。その人に、本当に憧れるか。その問いに答えることから、転機は始まる。
『地に足をつけて生きろ!』スヴェン・ブリンクマン
「もっと成長しろ」「自分を見つけろ」。加速する社会の要請にストア哲学で反撃する一冊。自己啓発本に疑いを持つ人に贈る本。
『「能力」の生きづらさをほぐす』勅使川原真衣
うまくいかないのは、あなたの「能力」が足りないからではない。能力主義という物差しが、人を分断している。その構造に気づくだけで、少し息がしやすくなる。





