“没頭”の5冊

『笑いのカイブツ』ツチヤタカユキ

ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』(文春文庫)

 笑いに取り憑かれた男の壮絶な記録。社会生活を犠牲にしてでも、ハガキ職人を続ける姿は、痛々しくて、美しい。狂気的な努力の大切さを教えてくれる本。

『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』谷川嘉浩

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谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』(ちくまプリマー新書)

 衝動とは、一瞬の気持ちの高まりではない。深く、長く、自分を突き動かすもの。「やりたいことが見つからない」なら、まず自分の偏愛を観察してみてほしい。

『天才はあきらめた』山里亮太

山里亮太『天才はあきらめた』(朝日文庫)

 天才ではないと自覚した人間が、それでも諦めなかった記録。努力を努力と思わせない執念。「天才になれない」と嘆く前に、この本を読んでほしい。

『ひゃくえむ。』魚豊

魚豊『ひゃくえむ。新装版(上)(下)』(講談社)

 たった10秒の100m走に、人生のすべてを懸ける。才能と執念、勝利と敗北。漫画でしか描けない「一瞬に没頭する狂気」がここにある。