「私と同じぐらい鼻が痛くなって」と…
逮捕されるきっかけとなる暴力事件は、Aさんと佐藤被告が韓国旅行に出かけ、佐藤被告は現地で鼻の整形手術をした。帰国後、鼻が痛くてイライラし、理由もないのに「別れたい」と切り出し、「どうしたら別れずに済むの?」と尋ねるAさんに対し、「私と同じぐらい鼻が痛くなって」と持ちかけた。
「鼻も殴ったし、耳も殴った。耳の軟骨を切り取って移植する手術をしたので、耳も痛かった。それでも私の方が痛いと思い、出て行けと叫んでいる間にもみくちゃになった。Aさんも私の鼻を叩き、ギプスが折れてしまって、どうしてくれるのと怒った。それで110番通報した」(同)
まさに墓穴を掘ってしまったのだ。Aさんは警察に連れて行かれ、翌日に警察がやって来た。金庫を開けるように言われたが、「金庫が壊れている」と言って拒否した。その後、マンションから逃げ出し、LINEでつながっている友人に〈法律って本当に嫌になる。こんなことでヒヤヒヤするぐらいなら、指なんて切らなければ良かった〉とメッセージを送り、その返信として〈佐藤ちゃん、無理やりやったわけじゃないのに逮捕なんておかしいよね〉などと励まされていた。
「お互い好きでやっていたことを深刻に捉えられたらどうしようと思いました。Aさんがいいって言ったからやったことなのに、事件になって納得いきませんでした。でも、今は行き過ぎたことをしてしまったと思っています。私もAさんも他の人と付き合っていたら、こんなことにはならなかった。歪んだ者同士がくっついていたから、こんなことになってしまった。私たちは一緒にいない方がいいと思います」(同)
佐藤被告は裁判長から「3件ともあなたがやったということで間違いないんですね。当時、どういうふうに感じていた?」と問われ、「これだけ愛しているって証明してもらって、嬉しく思っていました。写真や動画は形にしたくて残しました。それを見て感動していました」と述べた。
