――そうした金銭面の問題のほかにも、ドリフト競技のなかでは、サイドブレーキやカウンターステアなど、女性にとっては負荷の大きい操作もあると聞きます。そうしたハードルを感じることはありますか?

さくら いや、それは感じないですね。サイドも引けるし、ステアリングも軽いし……。

――すみません、愚問でしたね。それだけの筋肉があれば……。

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さくら あぁでも、シートポジションはネックですね。身長が144cmしかないので、シートレールを加工して限界まで前に出してもらっても、まだペダルに足がギリギリなんですよ。なので、運転するときは少し厚底の靴を履いてなんとか調整しています。

フルバケットシートはレールを加工し思い切り前方に設置

――正しい運転姿勢が取りにくいのは条件としてかなり不利なのでは。

さくら でも、自分がやることは変わらないですから。前にできなかったことを、できるようになるために頑張るだけですね。

――「過去の自分を超える」というのは筋トレとも共通していそうですね。

さくら そうですね。とにかく継続して、自分自身の身体や、車の動きが変わっていく喜びは似ているかもしれません。

筋トレでもドリフトでも、「何かができるようになること」が大きなモチベーション

筋トレ前後で一変した趣味

――車やバイクもそうですが、SNS上の投稿では『GANTZ(ガンツ)』や『グラップラー刃牙』といった男性向けのバトル漫画のネタを使った投稿が目立ちます。そういった趣味は昔からですか? 

さくら 実は、筋トレにハマってからなんですよ。自分でデカい身体を目指しているうちに、自然と筋肉がカッコよく描かれている作品に惹かれるようになりましたね。

――それ以前は、どういった作品が好きでしたか? 

さくら それが、漫画もアニメもさっぱりだったんですよね。中学生の頃に小説を少し読んでいた記憶はあるのですが、それも何の本だったのか覚えていないくらいで。

ドリフトに興味をもってからは『頭文字D』など車漫画も読むように

 正直、鍛える前の自分が、一体何に情熱を傾けて、何をして生きていたのか、まったく思い出せないんです。

――まるで人格が入れ替わったかのような……。好きな芸能人や、歌手などはいなかったのですか? 

さくら それも、とくに思いつかなくて。本当に、スッポリと記憶が抜け落ちるくらい無趣味だったんだと思います。