5大リーグではないクラブから破格のオファー

 すでに書いたように、違約金がかからないのでフリーの選手は年俸が高くなる傾向があります。

 フリーで逃したくないグラスホッパーが最後まで粘ったように、瀬古選手も例外ではありませんでした。

 2025年6月、5大リーグではないヨーロッパのあるクラブから破格のオファーが届きました。上位リーグの強豪です。

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 かなりの好条件ですから、瀬古選手も真剣に検討していました。

 ただ、どんなに年俸が良くても、森保監督が求める5大リーグではありません。瀬古選手は日本代表の仲間に意見を聞いてみたいと考え、久保建英選手に連絡したそうです。

 久保選手はこうアドバイスしたと言います。

「日本代表で一緒にやっていて、歩夢のレベルの高さを感じる。そのオファーをくれたクラブより、5大リーグでやれるでしょ」

 瀬古選手は僕にこう言いました。

「やっぱり5大リーグにこだわりたい。5大リーグのどこかに放り込んでくれさえすれば絶対にやれるから」

©JMPA

ルアーブルへの入団

 瀬古選手は破格のオファーを断る決断を下しました。

 代理人視点に立つと、瀬古選手が「スポーツ360」のネットワーク力を信じてくれたということでもあります。

 僕は事務所のメンバーと共に、5大リーグのクラブ状況を再度調べ上げ、センターバックを探しているチームにコンタクトをかけました。

 数日も経たないうちに、フランス担当のメンバーが「フランス1部のルアーブルがフリーで獲得できるセンターバックを探している、そこに瀬古選手をリストアップしている」という情報を入手します。

 すぐに選手とオンラインミーティングを設定すると、ルアーブルのディディエ・ディガール監督もミーティングにきました。

 監督は「技術の高さ、フィードの能力、複数のポジションをできることも評価している。主軸になってやってほしい」と瀬古選手を口説きました。