《わたしの場合、『セブンティーン』のモデルが映画に出てる、ドラマに出てるっていう目線で見られちゃうと思うんですけど、ついでにじゃなく、ちゃんと真面目にお芝居の仕事をやってるっていうことが伝わればいいなって。観てくれる人たちに、それが伝わるような仕事が出来る人になりたいですね》(『CUT』2009年9月号)
その後も仕事のたび未熟さを突きつけられたような気持ちを抱きつつ、「こんなんじゃだめだ」と自分を奮い立たせた。翌年出演した映画『マリア様がみてる』(2010年)には社交ダンスのシーンがあり、台本に「完璧に踊る」と書いてあったので、クランクイン前に約2週間、猛特訓した。
「お仕事がない時期はありましたが…」
前後して高校を卒業すると、俳優という仕事に向き合うため、大学には進学しなかった。だからといって出演依頼がひっきりなしにあったわけではない。仕事があまりなかった時期は、演技の勉強のため、とにかく映画を観ていたという。
当時、何か資格を取ろうかとも頭をよぎったが、それが逃げ道になってしまうと思い、その選択はしなかった。《お仕事がない時期はありましたが、上手くいかないときにも、一途(いちず)に踏ん張れる人が上にいけると思ったんですよね》と当時を振り返る(「クランクイン!」2023年3月15日配信)。
ショートヘアが“転機”に
2012年には『Seventeen』のモデルを卒業し、女性誌『non-no』の専属に移行するにあたり、同誌の編集長から勧められ、それまで伸ばしていた髪を切ってショートヘアにした。20代前半の同時期には、実家を出て一人暮らしも始めている。両親からは「東京に実家があるのに何で出ていくの」と何度も止められたが、《大人になりたかったし、自分だけのスペースが欲しかったから》(『MORE』2017年2月号)と押し通す。その結果、得たものは大きかったようだ。
《自分で選んだものを周りに置いて、生活の仕方もちゃんと一人で選択していく。そんな経験は人生ではじめてだったので、勉強になることはたくさんありました。お仕事の環境も変わる中で、『みんなと同じ枠にいなくてもいいんだ』とか『私はこういうことをして過ごすのが好きなんだな』ということにも改めて気づけました》(『anan』2016年10月26日号)
髪はそれまでどんな役柄にも対応できるよう、とくに時代劇のオファーの可能性を考えて伸ばしていた。それだけにショートヘアにすることはマネージャーに不安を抱かせたようだが、これも結果的に吉と出て、いままでとは違ったイメージを持たれるようになり、オーディションに受かることも増えたという。

