オーディションに落ち続けた朝ドラへの挑戦

 この間、NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)のオーディションを『てっぱん』(2010年度後期)、『純と愛』(2012年度後期)、『あまちゃん』(2013年度前期)と受けては落ち続けていた。それでも彼女は受験自体を楽しんでいたところがあったようだ。

《お芝居の経験がある人もない人も、平等に受けられる朝ドラのオーディションは、私にとって挑戦するのが当たり前のものでした。オーディションシートに、出身地や身長、特技などを手書きで記入しながら、「今年もこの季節がやってきた!」とワクワクしましたね。朝ドラは、私にとってキラキラした憧れの地。毎回「食らいつけるものには食らいつく」という気持ちで、挑んでいました》(『婦人公論』2015年10月27日号)

『純と愛』に続いて最終選考まで残った『あまちゃん』のオーディションでは、「何でもいいから1曲歌って」と言われた。とっさに中学の校歌が頭に浮かび、歌詞を思い出しながら熱唱したが、結局このときも落ちている。この課題はドラマでヒロインがご当地アイドルになって歌う展開があったためで、波瑠も放送を見て「ああ、だから歌わせたのね」と納得した。

 それでもめげず、『あさが来た』(2015年度後期)のオーディションを4度目の挑戦で受ける。その2次審査で、幼い頃から主人公の世話をしてくれたお付きの女性(劇中では友近が演じた)と相撲をとるよう言われた。《過去の経験から「何があってもおかしくない」という覚悟で臨んだおかげか、不思議と難しく感じませんでした。足の爪が欠けるほど、相撲に集中(笑)》したという(『婦人公論』前掲号)。

ADVERTISEMENT

NHK朝ドラ『あさが来た』(2015年)の出演者発表会見 ©文藝春秋

 これが評価を得たのか、見事ヒロインに選ばれたのだった。彼女に知らされたのは記者発表の前日で、NHKの大阪放送局まで呼ばれて決定したと聞かされたときは、びっくりしすぎて、うれしいという感覚も飛んでしまったとか。(#2につづく)

次の記事に続く 《5歳下俳優と結婚》「違う自分になっちゃった」朝ドラは“最高視聴率”記録も…波瑠(35)が乗り越えた“5年間の孤独”

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。