えっ? その時にどんな料理が並んでたかって? うぅーん、何が出たかなぁ、覚えてないなぁ。なんせ食べ物に興味がないからなぁ。とにかくパー子が作って、「うちの娘はこんなものも作れるんですよ」みたいなことをお母さんは言うわけ。こっちは何を言ってるんだ?ってポカンよ。料理を作るも作らないも、それ以前に売れっ子芸人のパー子って認識があるもの。こんなに売れている人が料理を作っているって、違和感しかないわよ。

林家パー子 ©文藝春秋

パー子のお母さんとの出会いが僕の運命を変えた

 お母さんは、ほかにもおかしなことを言ったんだわ。

 パー子のきょうだいは7人いるんだけどね、「この粋子だけ違うでしょ?」って言うの。何を言い出したかと思ったら、「粋子だけ橋の下で拾ってきたの。だって、うちにこんないい子がいるわけないじゃない」って真顔で言うの。

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 まぁたしかに、これが単なるシャレとは思えないくらい、ちょっと信じそうになるくらい、パー子だけ異質なんだわね。パー子の実家は赤羽にある庶民的な普通の一戸建てで、お父さんが車の修理工場と中古車販売をする会社を経営していたんだけど、彼女は本当に華やかで、どこか不釣り合いな感じがするの。

©文藝春秋

 きょうだいの中でもパー子は特別扱いよ。日本舞踊や三味線を習わせたのもパー子だけだし、芸能人になったのももちろんパー子だけよ。それをほかのきょうだいは誇りに思ったりしない代わり、ひがみもしない。みんな普通の仕事に就いたわよ。芸能人の家族にありがちな「利用してやれ」なんていうこともないしね。お母さんはパー子に習い事をさせたくらいだから芸能界に興味はあったんだと思うけど、でも、よくいる娘の売り出しに血道をあげるステージママとはほど遠い。ちゃんとわきまえているの。そうよね、パー子との出会いというよりパー子のお母さんとの出会いが僕の運命を変えたね。

次の記事に続く 「売れっ子のパー子がこの男を選ぶはずがない」当時は“格差カップル”だった…林家ペー・パー子がお互いを意識した「甘酸っぱい初キス」

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