——芸人時代の知名度以外に、成功の要因は何だったと思いますか?
山下 やっぱり味をちゃんと再現できたこと。僕は数字に弱いし、経営のことなんか何もわからないんですよ。原価率とかもよくわかってなかったし、メニューの値段も修業したお店を参考にしてなんとなくつけただけで。伝票は税理士さんに全部丸投げして、報告書が送られてくるんだけど読んでもわかんないから見てもいなかった。月の売上だけ見て「こんなもんか」と思って終わりです。
——事業を始めるときに経営の勉強はしなかったんですか?
山下 「行列のできる店の作り方」みたいな本を1冊読んだだけですね。でもその本に「自分の得意なことを生かせ」と書いてあったんです。それで僕の場合は芸人なので、宣伝はできるじゃないですか。あとは修業したお店の味を再現できればお客さんは来てくれるはずだと思ってました。
1年目に500万円、2年目で1000万円をすべて返済
——ご自身でもお店に立たれていたそうですね。
山下 1000万円を先輩から借りているので、まず返さなあかんじゃないですか。それで経費を削減するのに何が一番いいか考えたら、自分が働いてバイトの数を減らせばその分だけ人件費が浮くなと。だから芸人の仕事でルミネ(ルミネtheよしもと)に出るとき以外は毎日店に立って、朝の仕込みから最後の掃除まで全部やってました。最初の2年間ぐらいはそれを続けて、無事に1000万円を返しました。返してからは自分が店に立つことも少なくなっていきました。
——2年で完済したんですか?
山下 1年目に2人に250万円ずつ500万円返して、2年目に残りの250万円ずつを返しました。2人とも「利子とかいらないよ」って言ってくれたんですけど申し訳ないんで、宮迫さんにはグッチのキャリーバッグを、今田さんにはクロムハーツの置物をお礼の品としてお渡ししました。
——そんなにすぐ返して驚かれたんじゃないですか?
山下 今田さんからは「山下は他人のことは適当だけど、自分のためならものすごい頑張れるやつだから絶対大丈夫だと思った」って言われました。褒められてるのかよくわかりませんけど(笑)。
——そして「山下本気うどん」はフランチャイズ展開して大きくなっていくんですよね。
山下 目黒で6年ぐらいやっていたんですけど、5年目ぐらいのときにフランチャイズの話をいただきました。そこから徐々に広がっていった感じですね。
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