オーナー自身が近くの農場でキャッサバを自家栽培

 パモーニャはトウモロコシ素材のスイーツ。パモーニャ以外はキャッサバを使っていて、料理ごとに葉から根まで使い分けます。ブラジル料理にはファロッファという肉にかける“ふりかけ”のようなものがあり、これもまたキャッサバでつくられたもの。コスモスのファロッファは自家製という凝りようで、粒が粗く食べ応えがあります。

トウモロコシ素材の甘いスイーツ「パモーリャ」

 コスモスでは、そのキャッサバをどうやって調達しているかというと、以前は沖縄や鹿児島から取り寄せていたものの、鮮度が落ちるからという理由で、現在はオーナー自身が近くの農場で自家栽培しているそう。

 キャッサバだけでなく、黄色い唐辛子「ビメンタ・デ・シェイロ」や、「マシシ」というイガイガしたウリ科の野菜なども栽培しているというから、本格的です。

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 日本では珍しいアマゾン料理が静岡で食べられるものだから、僕はその味と文化を求めて何度もコスモスに行ってます。一度じゃ全メニューを食べきれないですからね。

アマゾン料理(パラー料理)のメニュー

 僕がお店に行く度に、北関東など遠方から食べに来たブラジル人グループと会います。川口浩探検隊のようにアマゾンに行くよりは、菊川のほうが超がつくほど近いですから。

 お店にはパラー州の工芸品が置かれ、パラー方言紹介の紙も貼ってあり、パラー愛を感じます。

小学校卒業間近、親の都合でブラジルへ

 この店を切り盛りしているのが、大川さんご夫妻。日系ブラジル人ではなく、日本人です。店主の大川保則さんは、ブラジルのアマゾンで人生の半分を過ごしたそう。

 1944年に香川県で生まれた大川さんは、あと少しで小学校卒業という1956年、12歳のときに父親の都合でブラジルへ。タイミング的には新日本プロレスの神様、故アントニオ猪木さんと同じ時期です。

店主の大川保則さん

「欧米に行くならすごいなあとクラスメートに自慢できたけど……ブラジルのアマゾンですよ」

「神戸港からの船が出て、ロサンゼルスに停泊したけど外に出られなくて、ベネズエラのカラカス経由でベレンについたら真っ暗でなんも見えなくて、しかも日本人家族全員分の土地をブラジル側が用意してなかったんです」

 当時の思い出をそう語る大川さん。