子どもがいない人生は「かわいそう」なのか?
――世間からは、子どもがいない女性に対して「かわいそう」「寂しそう」といった声が向けられることもあります。これについてはどう思われますか?
くどう まず、私自身はそう思いません。子どもがいる人生が幸せだと感じている方から見ると、そう映ることもあるのかもしれません。ただ、私たちはこれまで子どもがいない人生を歩んできたので、本人たちがそう感じているとは限らないんです。
あと、子どもがいない夫婦が犬を飼っていると、「子どもの代わりに飼っているんでしょ?」と受け取られることもあります。人はつい、自分自身の基準をもとに、他人の幸福度を測ってしまっているのではないでしょうか。
確かに、子どもを望みながらも授かれず、悲しい思いをしている人がいるのは事実です。でも、それを周囲が勝手に「かわいそう」「寂しそう」とジャッジするのは違うのではないかと思います。
――ひと口に「子どもがいない」と言っても、自ら望まなかったのか、授かれなかったのか、背景はそれぞれ異なりますね。
くどう 本当に多様です。もともと子どもを望んでおらず、自らの意思で子どもを持たない人生を選んだ人もいれば、子どもは欲しかったけれど、仕事などに没頭するうちに年齢的な限界を迎えた人もいます。
社会への不安、経済的・精神的な負担から、子どもを育てる自信が持てない人。病気や身体的な理由、命の危険などから、産めない現実を受け入れた人。妊活や不妊治療を重ねた結果、授からずに治療を終えた人も。
マダネの方でいちばん多いのは、最後の「断念型」の方たちです。ただ、子どものいない理由は一つにきっちり絞れるわけではなく、複数の要因が重なっているケースも多くあります。
