平成20年、大阪で一台の自動車から31歳の男性Aさんの遺体が発見された。彼の死の背後には、二股トラブルの末に彼を絶望へと追いやった男女の存在があった。これは、愛と裏切り、そして復讐が絡み合った冷酷な事件の記録である。
被害者のAさん(当時31)は、バツイチで2人の子どもを育てるB子に心酔し、彼女に生活費を渡すために万引きにまで手を染めていた。しかし、その金はB子が二股交際していた消防士のCに渡り、ギャンブルや遊興費として消えていた。Aさんは、2年近くもその残酷な事実に気づかずにいた。
絶望の引き金となった「2人の人物」
やがて、消防士のCから別れを切り出されたB子は、「あなたの管内で自殺してやる」と脅迫的なメールを送る。しかし、Cの返信はあまりにも冷酷なものだった。
「いい加減にしろよ。お前の代わりなんていくらでもいるんだよ。死にたきゃ勝手に死ねばいいじゃねえか」
そのタイミングで、生活苦から自殺を考えていたAさんがB子のもとを訪れる。B子は「私も一緒に死ぬ」と“偽りの心中”を持ちかけた。彼女の真の目的は、Cが勤務する消防署の管轄エリアで騒ぎを起こし、彼を懲戒免職に追い込むという復讐だった。
計画当日、車内で硫化水素が発生するとB子は1人だけ車を脱出。Aさんの遺体からは硫化水素が検出されたが、B子の体からは検出されなかった。
事件の前夜、AさんはB子の携帯電話を見てしまい、自分が裏切られていたこと、そしてB子の自殺計画がCへの復讐のためだと知ってしまう。すべてを悟りながらも、彼はその計画を止めることはなかった。
法廷でAさんの母親は「息子は死ぬ前に裏切りを知り、さぞ無念だったと思います」と涙ながらに訴えた。
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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】
▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)
