「自分が作った納豆だから言っちゃうんですけど…」“日本の納豆”との違いは?
――日本の納豆となにか違いはありますか?
綾花 うちの納豆はオーガニックで小粒で、GMO(遺伝子組み換え作物)も使っていません。それから、日本の市販の納豆は発泡スチロールの容器で売られることが多いので、水分がどんどん抜けていくんですよ。うちの納豆はプラスチック容器なので、より瑞々しいのが特徴です。
自分が作った納豆だから言っちゃうんですけど、日本にいる間にいろいろな納豆を食べても、最終的に自分が作ったものが一番食べたくなります(笑)。
――ブランディングにも力を。
綾花 アメリカで作った納豆のストーリーと、オーガニック、小粒、GMOフリーというスペックをきちんと伝えることは意識してますね。
あと、意外とSNSと納豆の相性が良くて。あのネバネバはインパクトがあるので、動画や写真が拡散されやすいんですよ。
アニメにも納豆がよく登場しますし、最近アメリカのアーティストが納豆を食べているTikTok動画が出てきたりしていて、日本食ブームのおかげもあって認知が広がってきているなと感じますね。
「終わることなき納豆の旅」どのように納豆づくりのノウハウを学んだのか?
――納豆づくりのノウハウは、我流で培ったわけではないですよね。
綾花 事業を立ち上げる前後に、7社か8社の納豆屋さんを巡りました。水戸はもちろん、カナダ、そして韓国にも行きました。数珠つなぎで、納豆屋さんが次の納豆屋さんを紹介してくれるんですよ。そんな感じで「終わることなき納豆の旅」が始まってしまって(笑)。
韓国は京都の納豆屋さんが繋いでくれたんです。その納豆屋さんで学んでいた韓国人の方が、韓国で納豆のレストランをやると言って帰国していて、「行ってみたら」と紹介されて。今でもたまに会ったり連絡を取り合っていて、どの納豆菌を使っているかとか、配合のノウハウを交換したりしています。
日本に帰ってきたときは工場見学に行くことも多いですね。キユーピー、味の素、味噌の蔵元などに足を運んで、いろいろ学んでいます。毎年2回、1~2カ月ずつ日本にいるのに工場見学ばかりしているわけにもいかないので、そろそろ日本にも工場を作ろうかと考えているところです。
――日本でも展開を。
綾花 逆輸入したいんですよ。日本のほうが納豆の市場は圧倒的に大きいからこそ。ただ市販の納豆と競合するのは難しいから、日本に住む外国人や富裕層をターゲットにした、高級納豆として売るのもいいかもしれない。成城石井や紀ノ国屋あたりに置いてほしいなって(笑)。
フリーズドライの粉は中国でも売れそうだなという感触もあります。中国の方たちは発酵食品に慣れているので、納豆もわりと平気だと思うんですよね。

