「まずは週に1000個売ることが当面の目標」今後の事業展開は…
――日本でも納豆を売りたいとのことですが、他にも事業展開の目標や目指すものがあれば教えてください。
綾花 まずは週に1000個売ることが当面の目標ですね。そして最終的には、アメリカでも納豆が近所のスーパーで普通に買えるようなものになってほしい。日本みたいに毎日みんなが食べるような存在になってくれたら最高です。
寿司も、海苔も、最初は誰も食べなかったものが、今では一般的に受け入れられているじゃないですか。ラーメンだって、アメリカでは1杯3000円や4000円する高級なものとして定着してきた。納豆もきっとそうなれるはずです。
もっと事業を大きくするためにはオートメーション化が必要なんですけど、現状はほぼ手作業。ただアメリカでは自動運転の技術がどんどん進んでいて、配送もいずれ自動化されるだろうし、ロボット化で人件費が落ちれば事業規模を拡大できる可能性があります。そこには期待しています。
――いずれ誰かに会社を買ってもらうことも視野にありますか。
綾花 誰かが買いたいと思えるレベルのビジネスには持って行きたいです。そして仮に納豆が自分の手から離れることになったとしても、また新しく起業します。起業することが好きなので。流れに身を任せながら、次のことを考えていきます。
アメリカの食卓に定番として並ぶ日を目指して
――ラーメンのようにアメリカでも納豆が一般化すると。
綾花 あると思います。当たり前のことかもしれないですが、そうなるためには知ってもらうこと、食べてもらうことを積み重ねていくしかない。
何より、食べた子どもがキラキラした目で「もう1個食べたい」と言ってくれた瞬間とか、骨の回復が早いとお客さんから言ってもらえた瞬間とか、そういうひとつひとつが積み上がって今があります。「納豆を作っています」と自己紹介すると、在米の日本人だと必ず話が広がるし、アメリカ人には「あの糸引く食べ物?」と興味を持ってもらえる。
まだまだ小さな工場ですが、毎年売り上げは2倍ずつ伸びています。ボストン発のクラフト納豆が、いつかアメリカの食卓に定番として並ぶ日を目指して、続けていきます。
撮影=石川啓次/文藝春秋
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ホームページ:https://ayasculture.com/
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