きょうだいから合計250万の借金「持ちつ持たれつ」

――借金を抱えていた時期があったと聞いています。

五頭 きょうだいに借りました。劇団にいた時に少しあったのと、病気をやった時に生活費が大変な時期があって、合計で250万ぐらいはありましたね。入退院を繰り返していると、どうしてもお金が必要以上にかかるんですよね。

 ただ、病気になるとお金が入ってくる機会が増えるのも事実で。国保の高額療養費制度も使えましたし、がん保険にも入っていて助かったし、きょうだいからのお見舞い金も人数が多いからあっという間に集まってくる。兄貴に「ついでに生前葬もしてよ」と言ったら「バカなことを言うな」と怒られましたけど(笑)。

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 借金は返していきましたが、最後は「定期預金が1本あるからお前にあげるよ」と言ってくれたきょうだいもいて、本当に感謝しています。逆にきょうだいから「ちょっと貸してくれ」と言われたこともあって(笑)。持ちつ持たれつですね。

 だからといって揉めたこともなく、きょうだいの嫁さんたちも親しくしてくれていて、僕のことを本名の「直ちゃん」と呼んでくれています。

『地面師たち』に出演した五頭岳夫さん(事務所提供)

監督の大根仁さんの「理想のキャスティングが叶った」

――2024年に『地面師たち』でホームレスの老人・佐々木を演じて、76歳でブレイク。『地面師たち』出演の経緯を聞かせてもらえますか。

五頭 以前から監督の大根仁さんとは、お仕事のつながりがありまして。で、最初に考えていたキャスティングのリストに私も入っていたということです。なのでオーディションではなく、直接「お願いします」という形でお話をいただきました。

 豊川悦司さん、綾野剛さんといった方々が揃った理想のキャスティングが叶ったということで、大根さんはとても喜んでいましたね。

撮影=杉山秀樹/文藝春秋

次の記事に続く 「仕事量も年収も3倍になった」なぜ『地面師たち』ホームレス役俳優は、76歳にしてあんなにバズったのか? 五頭岳夫(78)が明かす“大バズり後”の激変人生

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