「杖はまだ使いたくない」実感する足腰の衰えにスクワット

――今年で78歳。

五頭 75歳で後期高齢者を迎えたあたりから、歩くのがしんどくなってきました。急に来たんです。それまでは駅から家までの12分ほどの道を毎日往復していたのに、シニアパスをもらってからなんとなくバスに乗るのが習慣になってしまって。

 それで歩くのが億劫になってきたのも大きいのかもしれないですけど、足腰が弱くなったなとはハッキリ感じています。

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 腰に関して、劇団にいた頃に重い荷物を持ち続けていたからやられているのはわかっていて。なので、腰を伸ばそうと一生懸命いろいろやっています。まずはスクワットですね。杖はまだ使いたくないと思っているので、やれるだけ自分でやっていこうと。

ジッとしているのが嫌いな性分…団地の自治会班長も

――健康には気をつけていると。

五頭 タバコはやめられないんですよ(笑)。ハイライト一筋で、他のものを試したこともありましたがチャコールフィルターが合わないので、タバコに関しては一切浮気なし。一方でお酒は、胃がないのでできるだけ抑えていますが、飲んでしまうこともありますね。

 毎朝、お参りをしています。「今日も生かしてくれてありがとうね」と言って、親やきょうだい、世話になった人たちの名前を言うんです。これはもう何年も続けています。

 また、ジッとしているのが嫌いな性分で。今日も午前中に団地の庭の草むしりをして除草剤を撒いて、午後になってから衣装合わせに行きました。私は団地の自治会の班長もやっているんですよ。住んでいる団地が一棟50世帯で、後期高齢者が居住者の70パーセント以上という状況ですから、自分が率先して動かないといけないなと思って。

 役員会が終わった後の議事録を、すべて文章にして1軒1軒郵便受けに入れて回るんです。その文章を書くことも、役者として物語をどう読むかという力につながっていると思っています。

 

「老い」はあまり怖いと思ったことはない、ただ確実に体は変わっていく

――「老い」をどのように捉えていますか。

五頭 あまり怖いと思ったことはないですね。ヨーロッパで気づいたり、考えたことが根底にありますね。「クヨクヨしてもしょうがない」という。サグラダ・ファミリアを見て、自分がいかにちっぽけかを思い知ったあの感覚が、今も衰えずに続いている気がしますね。

 ただ、老いていくことで確実に体は変わっていく。口が開きにくくなっているのも事実で、滑舌も悪くなっています。舞台を長く経験してきたから、しゃべるときは今でも意識しながら話していますが、それでも劣化を感じます。そこは正直に向き合っていくしかないですね。