交際相手の男性に斧で指を切断させ、切り落とした指の肉をフライパンで焼いて食べる——。3件の傷害罪に問われた佐藤紗希被告(当時23)の初公判が2025年9月9日、大阪地裁で開かれた。被告は「いずれもやっていません」と全面否認したが、被害者のAさん(同21)が証人として語った内容は、にわかには信じ難いものだった。

佐藤紗希被告(インスタグラムより)

「人の指、初めて切った」と嬉しそうにスマホで撮影

 決定的な事件が起きたのは2024年10月19日のことだ。別れていた時期に風俗店に電話した発信履歴を佐藤被告に発見されたAさんは、「これは浮気や。許して欲しかったら指を詰めろ!」と迫られた。佐藤被告は通販で斧を購入し、痛みを紛らわせるために睡眠薬を飲むよう指示。「もし拒否したら命まで取られるのではないか」という恐怖心から、Aさんはそれを承諾した。

 薬指以外の指をヘアゴムでまとめられ、まな板の上に置かれたAさんの指に、佐藤被告が斧を振り下ろした。Aさんはそのときの様子をこう述べている。

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「メチャクチャ痛かったです。これまで生きてきて一番痛かったです。あまりの痛みに声すら出なかった」

 佐藤被告は「人の指、初めて切った」と嬉しそうにスマホで撮影し、〈彼氏が私のために指詰めた〉と知人に連絡。さらに「ヤクザの世界では、相手を許すんだったら指を食べる風習があるらしい。ネットで検索した」などと言って、切断した指の肉の一部をフライパンで焼いて食べた。Aさんは病院に行くことも許されず、ガーゼと包帯で手当てされただけだった。

 2人の関係は2021年、AさんがインスタグラムでDMを送ったことに端を発する。その後、佐藤被告による暴力や監視、スマホの没収などが繰り返されながらも、Aさんは何度も関係を修復してきた。指の切断に至る3週間前には、「乳首を切り落としても再生すると聞いた。やらせて欲しい」と迫られ、拒否すると「別れよう」と告げられたAさんは、風呂場で乳首を切断されてもいた。

 佐藤被告が全面否認するなか、Aさんの証言によって明らかになったその実態は、支配と恐怖が重なり合った凄惨なものだった。

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