「アルコールも強くなかったし…」苦手だった飲み会での売り込み

――嫌なことって具体的にどんなものですか。

古谷 これは声優だけじゃなくて一般社会も同じだと思うんですが、特にコロナ前って飲み会が多くて。声優も、飲み会に参加して自分で仕事を取りに行かなきゃいけなかったんです。呼ばれたら行かなきゃいけないし、悲しいかな飲みに行かないと仕事もらえない。

デビュー当時の古谷さん 本人提供

 私はアルコールも強くなかったですし、飲み会で相手を持ち上げて、飲んで、歌わされてという感じが本当に苦手でした。そうした環境に病んでしまう子もいました。もう女性の場合はいっぱいあるので。声優って声優の仕事が嫌になって辞める人っていないんですよ。もう、その営業ですよね。自分の売り込みが嫌でみんな辞めていっちゃう。

ADVERTISEMENT

今のモットーは「自分にワガママに生きる」

――古谷さんの心境として復帰から変わった点はありますか。

古谷 年齢もあるのかもしれないんですけど、今は「無理しない」というのを自分の中にすごく置いています。20代の時はお仕事をもらえることがありがたくて、がむしゃらに頑張ってたんですけど、楽しかったと言うよりしんどかったっていう感じだったんですよ。仕事を消化していかなきゃいけないような感じで常に追われていました。

©佐藤亘/文藝春秋

 今は楽しいものに飛びついていく、じゃないですけれどやりたいことをやる感じです。逆にあまり興味を引かれない仕事はお断りしています。

 今のモットーは「自分にワガママに生きる」なんです。人に合わせたりするわけじゃなくて、自分の生きたいように、やりたいことをやって生きていきたいと思っています。