東北地方の雪深い町に、妻と幼い子どもを連れてUターンした主人公。そこで彼らを待ち受けていたのは、数々の不可解な現象と、古くから雪国で語られてきた“白い存在”だった──。雪に閉ざされた白い世界を舞台に、家族の平穏な日常が侵されていく様を描いた“侵蝕感”ホラー『氷血』。主役の稔を演じる北山宏光に、実は苦手だというホラー作品に参加した感想や、雪国でおこなわれた過酷な撮影について語ってもらった。
怖がりだからこそ、ホラー映画を“撮る側”を見てみたい
──今回、北山さんにとっては初めてのホラー映画主演となりましたが、ご自身はホラー映画が苦手だそうですね。
北山宏光(以下、北山) 苦手なんですよ。中学や高校生くらいのときって、友だちの家にみんなで集まって「ホラー映画観ようぜ」みたいなことをやりがちじゃないですか。僕もそんなノリで『リング』や『らせん』を観たら、めちゃくちゃ怖くて。それからは誘われても「絶対にいやだ」と断って、どちらかというとホラーとは距離を取って生きてきました(笑)。
──じゃあ、『氷血』の出演オファーに対しても、最初は及び腰だった?
北山 あ、それは全然。むしろ「やりたい」でしたね。単純に、これまで経験したことがないジャンルの作品に参加することに興味をそそられたし、自分が怖がりだからこそ、ホラー映画を“撮る側”を見てみたいという好奇心もありました。いずれにせよ、初めてづくしの現場に飛び込むのはおもしろいだろうな、と。
──実際にホラー映画を“撮る側”の現場を経験して、いかがでした?
北山 想像していた以上におもしろかったです。内藤瑛亮監督をはじめ、“撮る側”のスタッフのみなさんは、「こうやって撮ったらビクッとするよな」「この音をつけたら怖いよな」と、ホラー映画をつくることを心から楽しんでいて。「へー、こんなふうに撮るんだ!」と驚きの連続でした。


