大野くんは「疲れるからやだ」と一言
二宮(和也)くんとは実は出身高校が一緒で、勇気を出して「僕、高校同じなんです」と声を掛けたことがありました。そうしたら二宮くんは、「そうなんだ! 俺、高校近くの公園をよく体育で走ってたよ」と話を広げてくれて。二宮くんはいつも余裕があって、かっこいい人。
コンサートの舞台裏の出捌け口にはモニターがあって、リアルタイムでライブが映し出されるのですが、ある公演の時に僕がそれに見入ってしまって、ソロの出番を控えた二宮くんの動線を塞いでしまったことがありました。誰もが秒刻みで動いている中でそんなことをしたら怒られて当然なんですが、二宮くんは優しく「いいよ、いいよ。見てな」と言ってステージに上がっていった。そして次の瞬間には5万人の観客をたった1人で沸かせていて……。これがスターなんだと鳥肌が立ちました。
嵐さんのコンサートではメンバーの方それぞれがソロ曲を披露しますが、中でもバックダンサーのクオリティが求められるのが、大野(智)くんと潤くん。大野くんのソロ曲はご自身で振付けをしているのですが、いわゆるジャニーズ的な笑顔で大きく踊る振付けとは、全然違うものなんです。すごく独創的でアーティスティックなダンスで、ステップの細かさや速さ、難易度がほかの曲とは段違い。基礎がしっかりしたダンサーでないと対応できないので、大野くんのバックを任されることは一種のステータスでした。僕は、3年目に運よくつかせていただいたんですが、選抜された時はやっぱり、誇らしかったですね。
大野くんは独特の世界を持っている方で、メンバーの皆さんもそれを尊重している様子でした。リハの最中に、潤くんが大野くんに「この曲、フルでやった方がいいと思うんだけど」と相談しにきたことがあったのですが、大野くんは「疲れるからやだ」と一言(笑)。一瞬ドキッとしたのですが、潤くんは「了解、わかった」みたいな感じで受け入れていて、それがすごく嵐さんらしいなと思ったのを覚えています。(つづく)
大川慶吾 1993年生まれ。2006年から2013年までの7年間、ジャニーズ事務所に所属。退所後は俳優、広告モデルとして活動。現在はジャニーズでの経験を活かし、メンズアイドル「ジャンクロップ」と「燦楽景」が所属するAVANTE ENTERTAINMENTの代表を務める。
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