あの景色は一生忘れられない

 僕が嵐さんのツアーで素敵だと思ったのは、開演の15分前には絶対にスタンバイして、スタッフやバックダンサーみんなで円陣を組むこと。嵐さんほど多忙なら、開演ギリギリにスタンバイしてもおかしくないところを、絶対に15分前には皆さんばっちり準備を終えていた。それは、もし公演が押したら遠方から来てくれているファンの方が帰れなくなってしまうということを考えてのことだったのだと思います。円陣では日替わりでメンバーの方から「楽しんでいくぞ!」といった一言があって、「よっしゃー!」と気合を入れて、ステージに駆け上がっていく。そこには5万人を超えるお客さんたちのすごい声援と熱気が待っていて……あの景色は一生忘れられないですね。

 嵐さんって、すごいことに、5人のメンバーに全く歓声の差がないんです。誰か1人のメンバーじゃなくて、グループとしての「嵐」が愛されているということを、バックについた3年で、肌で感じてきました。

ファンから「ありがとう」と感謝の声が溢れた(公式インスタより)

 当時、嵐さんは30歳前後でしたが、今振り返ってみると、あの頃からファンや僕たちジュニア、いろいろなものを背負い、気にかけてくれていたのだと思います。そんな嵐さんの後ろ姿を見て育った後輩にあたるアーティストさんたちも“嵐イズム”を継承していって、ジャニーズ自体にもすごくいい文化を築いて下さった。嵐さんの活動は終わってしまうけれど、残してくださったものはこれからも受け継がれていく。26年半、本当にお疲れさまでした。そしてかけがえのない思い出をありがとうございましたと、心から感謝を伝えたいです。

大川慶吾 1993年生まれ。2006年から2013年までの7年間、ジャニーズ事務所に所属。退所後は俳優、広告モデルとして活動。現在はジャニーズでの経験を活かし、メンズアイドル「ジャンクロップ」と「燦楽景(サンカッケイ)」が所属するAVANTE ENTERTAINMENTの代表を務める。

文春リークス

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