階段から落とされて骨折すると

かいと 小学1年生の夏休み頃、一度入ったことのある児童養護施設の門の前に、母親に連れてこられて、そのまま置いていかれたんですよね。職員は顔見知りなので、部屋に入れてくれますよね。ただ、正規の入所方法ではないからなのか、しばらく施設内にいる子たちとは違う個室で待機させられて。そのときのことは覚えています。

――そこから、トータルで10年以上を施設で過ごしたと伺いました。

かいと はい。小学生1年生の夏休み頃から、小4まで児童心理治療施設に入所していました。その後、一度は家に戻ることになり、小6から中3までは児童自立支援施設、中3から高2はファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)にいました。

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虐待を受けていた過去を明かしたかいとさん 写真はインスタグラムより

――家に戻っている期間もあるとのことですが、母親からの虐待はそのときにも行われたのでしょうか。

かいと そうですね。小学生時代、母がご飯を作ってくれないことが多かったので、常にお腹が空いているわけですよ。頼みの綱は学校給食なのですが、母は私を学校に行かせたくないんです。

「お前の給食費が無駄なんだ」みたいなことを言っていて、登校しようとすると蹴られたりするんですね。そんなわけで、学校に行きたいけれども行けない日がありました。 

――虐待で骨折をされたこともあるのだとか。

かいと はい。小1のある日、下校した私は、母にバレないように階段を登って荷物を置き、外に出ようとしたんですが、私が帰宅したことを母に察知され、突然階段から引きずりおろされました。階段には母の内職道具などが置いてあって、それらが全部のしかかる形で私は落下しました。結局、粉砕骨折をしていたんです。

――病院での処置は受けられたのでしょうか。

かいと 当初、母は病院に連れて行かないつもりだったようです。ところが私がぜんぜん泣き止まないので、まずいと思ったようで。診察時間ギリギリに病院に駆け込みました。レントゲン撮影をしたところ「ここでは対応できない」と言われて、大きな病院へ運ばれ多様に記憶しています。母からは「自分で勝手に落ちたことにしなさい」と強く口止めをされていました。