「また逃げられた」…悔いることなく逝った母への憤り
――母親とどのような言葉を交わしたか。記憶していることはありますか。
かいと 「我ながら、太く短くいい人生だった」などと言っていましたね。これまでの自分の人生を美化しているように聞こえました。
――そのあと、自分の思いをぶつけた。
かいと そうですね。昔、殴られてから「大人になればわかる」と言われたけど、今もぜんぜん子どもを虐待する人の気持ちがわからないと伝えました。母は、「そっかぁ」などと言っていて、こちらの意図をあまり汲めていないように感じました。
――かいとさんと母親のやり取りを見ていたみうさんは、どう感じましたか。
みう これまでご自身がかいとくんにしてきた虐待や、作り上げた家庭環境について、後悔をしている様子が伝わってきませんでした。面会のあいだ、一言も「あのときはごめんね」「申し訳なかった」という言葉を発することはありませんでした。かいとくんから聞いていたお母さんの人物像と乖離がないなと率直に感じました。
――面会から1週間もせずに、母親は息を引き取ったと聞いています。かいとさんの気持ちは。
かいと 母親の死に対して思うことはほとんどありません。ただ、母親にこれまでの行いを後悔してほしいと思っていたし、見返してやろうという気持ちが強かったため、その矛先を失ったことでモチベーションの喪失感がすごかったですね。「また逃げられた」「卑怯だな」と憤りを覚えました。
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自身の行いを悔いることなくこの世を去った母親に憤りを覚えるも、いま、彼の隣には思いを受け止めてくれる妻・みうさんの姿がある。凄惨な過去を背負いながらも、寄り添うふたりが動画クリエイターとして発信するのは「家族愛」。いったいなぜ、そうしたテーマを選んだのか。最終回となる第4回では、YouTuberとしてのリアルな台所事情と、ふたりがゼロから築き上げる「新しい家族のカタチ」に迫る。
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