――お父さんとお母さんは、どこで出会ってNEXT-GOさんを授かったのでしょうか。

GO 母から最近聞いた話ですが、2人は障害者向けの作業所で出会ったそうです。お互いに惹かれ合ったんでしょうね。でも、2人とも自分のことで精一杯で、計画的に子供を授かったわけではなかった。

 最終的に母が学生の頃にいた障害者施設の職員を頼って出産を手伝ってもらったらしいです。結局、父と母は妊娠が分かる前に別れており、父は母が出産したことを風の噂で聞いたものの、僕を探すことはしなかったと父本人から聞いています。母親も1人では育てられず、僕が乳児院に預けられることになったと。

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――お父さんとは衝突が絶えなかったとおっしゃっていましたが、具体的にどんな衝突が?

GO 父親と再会して、父方のおばあちゃんの家で一緒に暮らし始めたんですけど、もうケンカしまくりました。些細なことでぶつかってくるんです。僕が友達を家に連れてきてテレビをつけていたら、突然「うるさい!」と怒鳴り出して、最終的に「お前の存在が邪魔だ」とまで言われて。僕もカッとなって「お前なんて父親じゃねえじゃん、18年間も会ったことなかったくせに!」と叫んでしまって。

 今は父親が障害者のグループホームにいるから、ほとんど会っていませんが。

「あなたの名前を付けたのは私よ」と自慢げに言う母親

――両親を責めたくなる気持ちはありますか。

GO 正直ありますし、ふとした瞬間に黒い感情が湧き上がってくることがあります。「なんで俺を産んだんだ」「こんなレベルで子育てできるなんてよく思ったよな」とか。特に、小学生でも分かるような社会のルールが分からなかったり、自分のことしか考えていないような言動を目の当たりにする時なんかに、その気持ちが強くなりますね。「僕がどれだけ苦労してきたか、分かっているのか」と。

 ただ、矛盾しているようですが、今は母親のことは好きなんです。小学生から高校生の頃までは、憎しみに近い感情を抱いていたけど、いろんな経験をして大人になってみて、「彼女も障害のせいで思うように生きられなかったんだ、仕方ないんだ」と思えるようになって。それでも複雑な気持ちは消えませんけど。

GOさんとお母さん

 去年、5年ぶりに母親と再会した時に、彼女が「あなたの名前を付けたのは私よ」と自慢げに言ったんです。その瞬間、僕の中でドロッとした感情が湧き上がってきて、「名前は誰でも付けられるよ」と言い返しました。