スポーツの熱狂は、人々の日常を少しだけ狂わせる。サッカーワールドカップ日本代表の大一番・スウェーデン戦があった金曜の朝、渋谷は異様な熱気に包まれていた。

 今回は、狂乱のスクランブル交差点の傍らで出会った女子大生2人組を紹介する。

 

念願の渋谷デビュー、しかし…

 朝7時半。「普段だったら寝てる時間」と笑う彼女たちは渋谷のスポーツバーにいた。1人は「内定者インターン中で、これからバイトです」という。多忙な日常を縫っての“早朝フル参戦”だ。

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 もともとサッカー熱はあったが、「1人では渋谷に行きづらくて」と敬遠していた左の彼女。しかし、共に叫べる友人と出会い、今回ついに念願の渋谷デビューを果たした。

 試合は痛恨のドロー。「勝って気持ちよくバイトに行きたかった」と苦笑するが、外の光景は彼女の予想を裏切っていた。

 引き分けに終わったガッカリから静かな光景が広がっていると思いきや、交差点はとんでもないお祭り騒ぎになっていた。見ず知らずの若者たちが笑顔で飛び跳ねていたのだ。

「引き分けでも、選手のプレーを讃えてみんなで盛り上がれる。これが渋谷なんですね。来てよかった」と彼女は目を輝かせる。

 決勝トーナメント次戦は強豪・ブラジル。

「鈴木彩艶選手の好セーブに期待して、次こそ勝ってほしい」とエールを送る。余韻もそこそこに、彼女たちは雑踏を抜け、現実へと戻っていった。

次の記事に続く 「夜勤明けです。もう帰って寝ます」平日朝9時半の渋谷に現れた“川口能活ユニの男”が語った日本代表への“本音と恐れ”

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