スポーツの熱狂は、人々の日常を少しだけ狂わせる。サッカーワールドカップ日本代表の大一番・スウェーデン戦があった金曜の朝、渋谷は異様な熱気に包まれていた。

 今回は、20年前から“本気のスタイル”で日本代表を追い続ける熱狂的な男性を紹介する。

 

「応援する側も本気じゃないと伝わらない」

 試合終了後の渋谷に、ひときわ目を引くド派手な出で立ちの男性がいた。なぜそこまで気合の入った格好なのか。

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「2006年のドイツ大会からこのスタイルなんです。選手が本気でやってるんだから、応援する側も本気じゃないと伝わらないでしょ」と彼は胸を張る。

 Jリーグが開幕した1993年頃からサッカーを見続けてきた彼にとって、現在の代表は歴代最強だという。「昔は気持ちで戦っていたが、今は本当に強い。自分の目の黒いうちに、こんな強いチームになるとは思っていなかった」と感嘆の声を漏らす。

 次戦の相手は強豪・ブラジル。

「決勝トーナメントで100%本気のブラジルとやれるなんて、むしろ望むところですよ」と彼は不敵に笑う。この勢いなら「決勝まで行く」と信じて疑わない。

 快進撃のキーマンに挙げるのは久保建英だ。「彼がどれだけ早く戻れるか。ピッチにいるだけで相手の脅威になる。絶対に戻ってきてくれると信じています」と力を込める。

 スウェーデン戦は平日だが「平日休みの仕事なんで」と笑う。だが、次戦は仕事の日と被ってしまうのだとか。しかし「仕事終わって、家帰って支度して、渋谷のスポーツバーで応援して、家帰ってちょっと寝て、仕事行きます」と即答した。睡眠を削ってでも歓喜の瞬間を共有したい。その“本気”の愛こそが、熱狂の源泉なのだ。

次の記事に続く 「今の日本代表を見逃すなんてあり得ない」私用で有給を取って会社には内緒で渋谷に降臨…平日の朝からスクランブル交差点を盛り上げるサラリーマンが語る、日本代表が“歴代最強”になれたワケ

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