6月29日、秋篠宮ご夫妻は、36回目の結婚記念日を迎えられた。1990年の結婚当時、秋篠宮さまは24歳、紀子さまは23歳。二人はどのように出会われ、将来を決めたのか。両家が秘めていた思い、紀子さまが皇室に持参された “意外な愛用品”とは……。秋篠宮さまの貴重な肉声をつづった『秋篠宮』(2022年/小学館)などの著書をもつ、ジャーナリストの江森敬治氏が寄稿した。(全2回の1回目)

「朝見の儀」を終え、宮殿を出られる秋篠宮ご夫妻〔1990年6月29日撮影〕 ©︎JMPA

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学習院大学での運命の出会い

 秋篠宮ご夫妻の出会いは、二人の母校・学習院大学キャンパスでの運命的なものだった。秋篠宮さまが大学2年生の春、文学部に入学したばかりの紀子さま(当時は川嶋紀子さん)と、大学構内の書店で初めて出会った。これは、偶然の産物であり、その後の二人の人生を左右した、大きな出来事だった。

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 紀子さまは、秋篠宮さまが主宰する大学のサークル「自然文化研究会」に入会し、二人は仲間とともに国内各地を訪れ、着実に愛を育んでいった。

ご学友と談笑される礼宮さま(当時、右)、川嶋紀子さん(当時、中央) 宮内庁提供

 そして1986年6月26日、学習院大学近くの交差点で秋篠宮さまは紀子さまにプロポーズした。秋篠宮さまは大学3年生、紀子さまは大学2年生で、出会ってから1年余りのことだった。秋篠宮さまは知り合ってすぐに、当時、家族で暮らしていた東宮御所へ紀子さまを招き、両親(現上皇ご夫妻)に紹介している。

 その後も紀子さまは東宮御所を度々訪問し、上皇ご夫妻とテニスを楽しんだり、お茶の席を共にしたりすることも珍しくなかった。上皇ご夫妻は親しみを込めて「キコちゃん」と呼んで、とてもかわいがった。

婚約への逆風の噂と真実

 また、紀子さまの父親である川嶋辰彦学習院大学名誉教授(故人)が、以前から秋篠宮さまや上皇ご夫妻と面識があったことも、二人の交際に好影響を与えたという。

 結婚に向けて二人が真剣に交際を重ねていた1989年1月7日、昭和天皇が亡くなった。まだ喪中である同年9月に皇室会議が開かれ、二人の婚約が内定したものの、宮内庁内部や一部国民の間からは異論や批判が見られた。

 さらに、秋篠宮さまが英国留学中であったことや、兄(現天皇陛下)より先に結婚することなどから、「そんなに結婚を急がなくてもいいのではないか」との声も聞かれたのである。のちに筆者が結婚の背景を尋ねた際、秋篠宮さまはこう語っている。