家族や仲間に支えられ、治療をしながら音楽活動を継続

――診断を受けた後も活動を続けられています。現在はどのような思いで治療と向き合っていらっしゃるのでしょうか。

小林 3月に左胸の全摘手術を受けました。当初は非浸潤性乳管ガンでステージ0と診断されたのですが、本来はこのタイプで転移は起こらないはずです。しかし検査していく中で、脇のリンパ節の腫れを指摘されて針生検をしたところ、悪性の結果がでました。

 肉眼では確認できない浸潤している部分があるのかも? と予測を立てて、手術の際に病理検査の結果を調べたら、やはり非浸潤性乳管ガンなのに転移がありました。医師からも非常に珍しいケースだと言われていて、報告があるのは1000人に3人ぐらいだそうです。最初の診断ではステージ0と言われたのですが、ガイダンスにないケースなので、実際はステージも不明確らしいです。

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 今は術後の痛みが落ち着いていますが、リンパを切除しているので、しばらくは腕が上がらなかったです。今後の治療方針についてはこれから決めていく段階ですが、再発の不安もありますし、抗がん剤など、少しでも若いうちにできる治療は受けておこうと思っています。

手術前の小林さん 本人Xより

 患者会などに参加すると、私と同じように良性と言われていた方のお話も聞きます。本当に人それぞれケースが違うんだなと感じますね。

ーー手術や治療を乗り越える中で、一番支えになった存在や言葉はありましたか。

小林 やはり、家族ですね。そして、家族の次に病状を話したのは、今一緒に活動しているサポートメンバーでベースのNAOKIさんです。ツアーの予定を組んでいる中でのガン告知でしたが、それでも変わらず活動を続けたい思いを伝えたところ、「負けるな!」と、背中を押してくださったんです。この言葉に今日まで支えられています。

ーーご病気と向き合う中で、大きな決断もありました。「カントリー娘。」当時からのトレードマークだったロングヘアも、ばっさりとカットされましたね。

小林 はい。バースデーイベントでファンの方の前で初めて乳がんを患っていることを公表し、今後脱毛してしまう可能性も考え、第二の人生のスタートとして気合いをいれるため、髪を50センチ切ることを決めました。サポートメンバーの方に切っていただいたんですが、思いのほか短くなってしまいました。

「断髪式」の様子。切ってくれたのは背中を押してくれたベースのNAOKIさん 本人Xより

 今は「せっかくだから楽しもう」と思って、インナーカラーを入れたり、おしゃれを楽しんでいます。

「みんなと一緒に前向きに闘っていこう」という気持ち

――9月には単独ライブを控えていらっしゃいますが、どのようなステージにしたいと考えていらっしゃいますか。

小林 昨年ツアーを企画していた時、親しくしている住職とテーマについて話していました。ちょうどその頃に病気が分かり、「天命」をテーマにしようと思ったんです。自分自身の命について、あらためて考えるきっかけになりました。

 今回のライブでは、生きることについて皆さんと一緒に考えられるような時間にしたいと思っています。