半日以上もまともな食事にありつけず…

――すごい体力です。道中、食事面でもかなりの苦労に見舞われたそうですね。

長距離さん 日の出前の朝4時、ホテルで牛煮とふりかけご飯の朝食をいただいたのですが、そこからしばらく食事にありつけなくなってしまって。

ここから13時間ご飯にありつけず……(YouTubeより)

 下山して登山口を出たあと、おいしいうどんが食べられるというお茶屋さんに立ち寄ったのですが、あいにく提供時間が終了。さらに富士山駅を出たあと、吉田市内でもう一軒うどん屋さんを訪ねたのですが、そちらもすでに閉まっていました。

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 結局、17時半を過ぎた頃にようやく開いているうどん屋さんを見つけ、実に13時間ぶりにちゃんとした食事にありつくことができました。

——食事なしで13時間も……。信じられません。休息は取られているのでしょうか。

長距離さん もちろん、完全に休みなしで歩いていたわけではありません。富士山を下山したあとには「諏訪の森自然公園」で休憩を挟みました。

 緑一面の美しい芝生を眺めながら、ここでしばらく体を休めて体力を回復させる。そうした小休憩をこまめに取りながら、一歩一歩進んでいきました。

ところどころ休息ポイントを挟む(YouTubeより)

――最終的に、ゴールの高尾山に到着したのはいつ頃ですか。

長距離さん 高尾山の麓に到着したのが、3日目の朝8時過ぎです。そこから1号路を使って登っていったのですが、この坂道の勾配が本当にきつくて。「もしかしたら富士山よりもきついんじゃないか」と感じたほどです。

 ようやく山道を登りきり、ゴールの高尾山頂に到着したのが9時半頃でした。山頂からの景色を眺めながら、長距離を歩き抜いた達成感に浸りましたね。

高尾山から見晴らす眺望(YouTubeより)

 前日にスタートした富士山はあいにく雲をかぶって隠れていましたが、それでも「あの雲の向こうから歩いてきたんだ」とはっきりとわかる。ここまでの距離の長さがしみじみと伝わってくる、最高の眺望でした。(つづく)

次の記事に続く 「幻覚の症状が出た人も…」琵琶湖一周200キロを“徹夜”で歩いたウルトラウォーカーが明かす「過酷をきわめた3日間」の記録

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