琵琶湖の湖岸を、ただひたすら歩いて一周する。距離にして約200キロ、制限時間は57時間――。そんな過酷なイベント「琵琶湖1周200キロウルトラウォーキング2025」に挑んだのが、登山とウォーキングの魅力を発信するYouTuberの「長距離さんぽ。」さんだ。
峠越えあり、夜明けの激しい冷え込みあり、そして睡魔との闘いあり……。過酷をきわめた「200キロウォーク」の舞台裏を、長距離さんぽ。さん(以下、長距離さん)に聞いた。(全3回の3回目/最初から読む)
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今までにない「200キロウォークイベント」への挑戦
――今回のウォーキング大会の概要を教えてください。
長距離さん スタート地点は琵琶湖の南方にある「なぎさ公園おまつり広場」です。そこから時計回りに琵琶湖をぐるりと一周して、再び戻ってくるコースになっています。総距離は200キロ、制限時間は57時間という、かなり長丁場の大会です。
――200キロを一気に歩くというのは、なかなか想像しにくい世界ですが……。
長距離さん 普段から100キロウォークの大会には参加しているので、自分の中では「100キロウォークを2本連続でやる」というイメージで捉えていました。参加者は241人。第1回大会のため前例がなく、どのようなスケジュールで進めるべきか、セオリーがまだ確立されていない状態でのスタートでした。
――途中で眠ることはできるのですか?
長距離さん ちょうど中間地点である100キロ地点に「北近江リゾート」という温浴施設があり、そこがチェックポイントになっています。
私の場合は、2日目の朝8時半ごろに到着して、仮眠1時間を含めた4時間ほどの休憩を取りました。身体が完全に“ウォークモード”になっているので、長く眠るのは難しいんです。
1時間休んですぐ出発する人もいれば、6時間きっちり休む人もいて、各参加者の戦略が顕著に現れるポイントでしたね。
――途中休憩があるとはいえ、実質3日間は歩き続けるわけですね?
長距離さん そうですね。前半と後半でそれぞれどのくらいのペースで歩くか、休憩をどのくらい取るか。そういう戦略を組み立てること自体が、この大会の醍醐味のひとつだと思います。
エイド(休憩所)は全部で11カ所あるのですが、自動販売機がない区間もあるため、水分補給には余裕を持って対応する必要がありました。
また、1日の寒暖差がとても大きく、朝方は相当冷え込みます。防寒対策の準備は必須でした。


