新宿を朝8時半に出発。富士山頂を踏むと、そのまま夜通し“歩いて”高尾山を目指す――。総距離110キロ。そんな途方もない旅を実践した人物がいる。登山やウォーキングの魅力を発信するYouTuber「長距離さんぽ。」さんだ。
前代未聞の長距離ウォーキングを撮影した動画は、2026年6月時点で37万回再生を記録。コメント欄では「とんでもなく凄い」「バケモン級の体力」「常軌を逸している」と驚きの声が相次いでいる。
長距離さんぽ。さん(以下、長距離さん)に、その過酷な道のりを振り返ってもらった。(全3回の2回目/つづきを読む)
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相模原市内を歩きながら朝を迎える
——ウォーキングの日程は3日間。まずは朝8時半に新宿駅のシーンから始まります。
長距離さん 朝8時半に新宿駅を出発し、まずは高速バスで富士山5合目へ向かいました。3時間弱ほどバスに揺られたあと、小雨の降りしきる現地に到着。高山病対策のために1時間ほど滞在して体を慣らしてから、いよいよウォーキングのスタートです。
――実際のルートを教えていただけますか。
長距離さん 初日は本8合目まで登り、「富士山ホテル」に1泊します。2日目の早朝にホテルを発って富士山頂へ登り、火口をぐるりと一周してから、登山口の「馬返し」まで下山。そこからは高尾山を目指して、ひたすら東へ進んでいきました。
麓の登山口に降りてからは舗装路を歩き、富士山駅に立ち寄ったあと、夜間は山梨県内の都留市、上野原市を歩き続けて神奈川県相模原市へ。そして東京都八王子市に入り、高尾山頂でゴールを迎える総距離110キロの道のりです。
――ということは、1日目の夜に寝たあとは、一睡もせずに歩き続けたのですか?
長距離さん はい。都留市と上野原市を抜けるのがちょうど夜間のルートで、相模原市に入ってから朝を迎えました。
夜の道はアップダウンの激しい山がちなルートで、自販機や公衆トイレこそ点在していたものの、コンビニは一軒もありません。途中、「クマ出没注意」の貼り紙を見つけたときは、さすがにヒヤリとしましたね。


